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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
カルパッチョ【かるぱっちょ】
- おいしそうな生肉やマグロの上に種々の香草をのせ、マヨネーズとマスタードを混ぜたソースやオリーブオイル、パルメザンチーズをかけたイタリアン料理の定番前菜、カルパッチョ。いまではファミリーレストランやパスタ料理の店では、日本人にもかなり親しまれているサイドメニューだ。このカルパッチョ、実は料理としてはそんなに古いものではない。生まれたのは一九五〇年、常連の伯爵夫人のために、ヴェネツィアのハーリーズ・バーという店のオーナーがつくったスペシャルオーダーの「ダイエット食」だった。このとき、伯爵夫人は、医者から厳しい食事制限を設けられており、そのためオーナーは、北イタリアの伝統料理であるカルネ・クルーダをアレンジして、牛のひれ肉を薄く切り、マヨネーズとマスタードを混ぜたホワイトソースを、たっぷりではなく、細く網の目状にかけた料理をつくった。この料理は夫人に喜ばれ、料理名を問われたときに、オーナーがルネサンス期の画家ヴィットーレ・カルパッチョの名前を取って、「ビーフ・カルパッチョです」と答えたのがはじまりだという。なぜ画家カルパッチョだったかというと、ルネサンス期のヴェネツィア生まれの画家で、おもに宗教画を描き、聖母や聖人伝の連作を手がけていて、その作風として赤と白の色使いが特徴だったから。赤を薄切りのビーフ、白をマヨネーズソースに見立てたのである。その後、この料理が広まっていくにつれて、肉と相性がいいので、マヨネーズのソースに替えてパルメザンチーズをかけたり、オリーブオイルをかけたり、食材も肉ではなくてマグロにしたりとバリエーションが増えていったのである。
画家の名前から名づけられたイタリア料理の前菜
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305