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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
自分の「無知」を知る人ほどたくさん学べる
- ケンカができる夫婦は、仲直りをするスキルを育てているのでフラストレーション耐性が高いと言えます。ケンカができない夫婦のほうが危険で、一度ケンカをしたら終わり、ということもあります。
お互いに不満を持ちながら黙っているのは、「関わりを持たない」ということ。
見かけ上の関係は持続しても、何年経っても関係性は深まっていきません。
お互いに理解を深めていくためには、ときには少々捕りにくい球を投げて、お互いに受け止めようと努力することが大切です。今までそういう努力をまったくしてこなかったのに、いきなりビーンボールのような球を投げると、かえって関係を壊すことになるので、その塩梅(あんばい)が大切です。
「今のはちょっと強過ぎた」
「ちょっと方向をはずし過ぎたな」
と相手の様子を見ながら対応を考える。それが関係を作っていくスキルです。
そうやって考えてみると、人間、死ぬまで学ぶことはたくさんあります。学び損ねていること、おざなりになっていることがまだまだある。年をとってくると、自分はけっこうな人生のスキルを身につけていると思いがちですが、そうとも言えません。若い人に対して、
「おまえにはまだわからないかもしれないけどな」
「まあ、そのうちにわかるよ」
などと、つい偉そうに先輩ぶって人生経験をひけらかしている人は気をつけたほうがいいでしょう。果たして本当に自分はそれほど人生経験を結晶化させてきたのか。謙虚になる必要があります。
スキルというのは相手次第、環境次第。世の中が変われば、若い頃に培ったスキルが通用しない場合もあります。日本でうまくいっていても外国に行くと通用しないスキルもある。
むしろ、「自分の人生経験など、とるに足らない」「自分にはまだまだ知らないことがたくさんあり、人間関係のスキルも未熟だ」とわかってくることこそ、年を経た知恵と言えるのかもしれません。
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授)) 「 60歳からの人生を愉しむ心理学 」 |
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60歳からの人生を愉しむ心理学について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
60歳からの人生を愉しむ心理学

- 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
- 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
- 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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