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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
夫婦間でも「ほう、れん、そう」は欠かせない
- ある調査で「夫婦は他人だと思いますか?」と質問したところ、女性は「他人」と答える人が多く、男性は「夫婦は他人ではない」と答える人が多かったそうです。男性のほうは、「夫婦は一心同体」だと思っているようです。
これを聞くと男性は「女は冷たい」とがっかりするかもしれませんが、決して女性が冷たいわけではありません。女性から見たら、釣った魚に餌をやらない男性のほうがよほど冷たく見えるでしょう。
女性は関係性作りを意識している人が多いのです。夫婦は他人。ただ同じ家の中に一緒にいるだけです。
夫婦は重箱のように重なっていますが、いつでも取り外しはできる。男性よりも女性のほうが、そういう緊張感を持っています。男性のほうは接着剤でくっついて一心同体になって、永久に取れないと勘違いしている。
では、夫婦が他人でいるとは、どういうことでしょうか。結婚前、出会った頃の二人は他人だったはずです。親しくなるためにマメに電話をしたり、プレゼントをしたり、一緒に食事をしたり、「愛している」とささやいてみたり、いろいろな努力をして関係を作ったはずです。
男性のほうは「もう関係を作ったからおしまい」で、その努力をやめてしまう。
しかし妻のほうは「人間関係はそんなもんじゃない。いつも関係作りをしていないとダメになってしまう」ということを意識しているのです。冷たいどころか、夫婦の関係性について男性よりもよっぽど力を注ごうとしています。
熟年離婚のケースを見ると、男性のほうは「なぜ急に離婚を言い出されたのかわからない」という人が多いようです。今までずっと一緒に生活してきたのに、なぜこの年になって離婚しなければいけないのか、と。
そこに至るまでにはだいぶいろいろあったはずなのですが、無理やり見ないようにして、安心していたのかもしれません。「言わなくてもわかる」と以心伝心気分。しかしそう思っていたのは夫だけ。
今からでも遅くありません。妻は常に「他人」。夫婦間でも「ほう(報告)、れん(連絡)、そう(相談)」を忘れずに。
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授)) 「 60歳からの人生を愉しむ心理学 」 |
▼お隣キーワード:妻へのコミュニケーションは「他人感覚」でスキルが発揮される コミュニケーションに必要なのは「感謝」と「報酬」 子どもが自立する直前は夫婦にとって危うい時期 「インフォーマル・デビュー」の準備をしよう
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60歳からの人生を愉しむ心理学について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
60歳からの人生を愉しむ心理学

- 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
- 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
- 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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