-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
人生の前半戦に強い人、後半戦に強い人
- 心臓病医のフリードマンとローゼンマンは人間の行動パターンを研究し、人の性格を「タイプA」と「タイプB」に分けました。
タイプAは「競争を好む、精力的に動き回る、時間に追われてせかせかしている、イライラしやすい、攻撃的」などの特徴があり、管理職に多い。臨床統計学的に虚血性心疾患になりやすく、冠動脈硬化が進行しやすいことがわかりました。
タイプAは出世するタイプなので、人生の前半戦には強いのですが、その代わりストレスも多く、人生の後半戦になると病気になる可能性も高いようです。
これに対してタイプBは、「あせらずのんびりマイペース」。出世レースではいつもタイプAの同僚に先を越されていたかもしれませんが、人生の後半戦になると伸びるタイプと言えます。
タイプBの人は、息切れしてきたタイプAを横目に、ゆっくり追求してきた自分のテーマを花開かせたり、いつのまにか趣味を生かして脱サラしたり。特別、他人に勝ってやろうと思っていたわけでもなく、「好きなことを続けてきたら、こうなりました」とあくまで自然体。
人間、自分の性格を急に変えることはできませんし、それぞれの価値観がありますから、一概にタイプAがいいともタイプBがいいとも言えません。
タイプAさんから見たら、タイプBさんが小さなカフェのおやじになることがうらやましいとは思えない。一方、タイプBさんは「あんなにあくせくがんばって出世して何が楽しいのかな?」とタイプAさんを別世界の人間のように見ていたりします。それぞれの幸福があるのです。
しかしまた、そうは言っても自分とは反対の価値観を持つ人のことが気になるのも人間というものです。カフェのおやじになどなりたくないタイプAさんも、楽しそうにコーヒーを淹れているタイプBさんの満足げな顔を見ると、最後に派閥争いで負けた悔しさで自分を持て余してしまったりするかもしれません。
人生も後半戦になったら、今までタイプAだった人も、タイプBのような行動パターンを柔軟に取り入れていくことをおすすめします。きっといつものイライラやストレスが軽減し、人生後半戦の幸福度の上昇につながるはずです。
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授)) 「 60歳からの人生を愉しむ心理学 」 |
▼お隣キーワード:自分のペースで生きる「タイプB」でいこう どんな話題でも会話がはずむ女性の「すごい技」 人生のターニングポイントにおける、「自己教育」のススメ 「達成動機」の低い人は年をとるのが下手
A D |
60歳からの人生を愉しむ心理学について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
60歳からの人生を愉しむ心理学

- 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
- 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
- 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
- 【書籍版の価格】
- 【収録語数】
- 【発売日】
- 【ISBN】