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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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ネコ②【東京雑学研究会編】
- あるとき、虫を追いかけた猫がベランダからひとっ飛び! 飼い主が肝を冷やして、慌てて下りてみると、当の本人はすまして自分の顔をなめたりしているものである。
猫が、高いところからジャンプしても、自然に体をうまくひねって着地することは、よく知られている。
では、なぜ猫はそんなことが可能なのだろうか。
猫の内耳の中には、前庭という部分があり、リンパ液で満たされている。そこに、何万本という繊毛が揺らいでいるのだ。頭の位置が変わると、その上にある石が繊毛を引っ張るために、次に頭をどう動かせばいいのか、瞬間に察知できるのである。
体操選手の空中の回転運動でもわかるとおり、先に頭の位置が動いて、着地の動作に入っていく。この頭を正しい位置にするというのが、猫の俊敏な動作を支えているのである。
頭の位置が決まったら、猫は上半身をひねる。脊髄神経が、今度は下半身をひねる角度を伝えて、ちゃんと四本足で着地できるのである。着地の瞬間のショックは、猫のしなやかな筋肉と、足裏のやわらかい肉球が和らげてくれるのだ。
猫は本能的にこういう動作が簡単にできるので、飛び降り自殺は決してできない動物なのである。
アメリカの獣医師会誌に発表された論文によれば、一九八四年の六月から三か月の間、高層建築物から落下したネコ一三二匹のうち、九〇%の猫が生き残った。中には、三二階から落ちても無事だったケースもあったという。ネコは、ムササビのように四肢を広げて空気抵抗を大きくし、落下速度を押さえて、うまく態勢を整えて着地することができるのである。
ただし、忍者のような猫にも、危険な高さがある。それはマンションでいえば、四~五階くらいの高さである。
ムササビ飛びをするには高さが足りず、一気に地面にたたきつけられてしまうため、いちばん死亡率が高いという。
§飛び降り自殺できない生き物!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473