-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ネクタイ②【東京雑学研究会編】
- 再び、スカーフを首に巻くファッションが復活したのは、一七世紀のフランスで、ルイ一四世の時代であった。一六五六年、オーストリア軍所属のクロアチア人軽騎兵たちが、王を警護する傭兵としてパリに現れた。そのとき、彼らは首にリネンとモスリンのスカーフを巻いていたのである。さっそうとしたいでたちだったという。
クロアチアでは、ハンカチを対角線にたたんで首に巻くことが、長い間男性の正装の一部であったという。このいでたちは、「クロアチア人」を意味する「クラバット」と呼ばれた。
ルイ一四世はこの装いを気に入り、自分も最高級のリネンとレースでスカーフを作らせ、ネクタイのように前に垂らし、宮廷に現れた。スカーフは瞬く間に上流階級に広がっていった。
「クラバット」は、一六六〇年代には、イギリスに上陸。チャールズ二世の宮廷から上流階級へと広がり、その名も「ネクタイ」へと変わっていった。
現在のように結び目を作り、長く垂らす「フォア・イン・ハンド」タイプが登場したのは、一八六〇年代のことであった。日本では、明治維新直前の洋服の移入とともに、ネクタイも締められるようになった。当初は、襟巻などの呼び名があったようだが、大正半ばが過ぎる頃には、ネクタイという名称が定着したと言われている。
時には着用をうっとうしく思われているようなネクタイ。これが普及する背景には、長い歴史があったのである。
§ネクタイを締めるようになったのはなぜか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473