見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 高田三之丞【たかださんのじょう】



3 江戸時代にもいた、すぐキレル剣豪…師匠・柳生兵庫助も唸らせた高田三之丞
 江戸時代の剣豪・高田三之丞は、すぐに短慮を起こした。いまで言う「キレル」というヤツだ。
 もともとは、岐阜城主の織田秀信に仕えていたが、16歳のとき三浦某とケンカして、これを殺したために、岐阜を出奔し、江戸へやってきた。
 しかし、粗暴な性格は直らず、幕臣16人と大乱闘を演じ、3人殺して江戸から京都へ逃走した。ところが、またもや京でも蜂屋孫九郎ら10数人を相手に喧嘩、同じく3人を殺害し、ついに天下のお尋ね者となったのである。
 それゆえ、逃亡生活を余儀なくされたが、辻斬り犯人を生け捕りにした功で罪を赦される。
 三之丞は、これを機に改心し、剣の道に生きる決意をする。いまだかつて剣で敗れたことがなく、腕に自信があったからだ。だが、武者修行中に柳生兵庫助と遠州掛川で勝負し、惨敗を喫する
 以来、三之丞はいままでの慢心を捨て去り、兵庫助の弟子として、一心不乱に稽古に励んだ。結果、腕試しに兵庫助の道場を訪れる剣客の相手は、すべて三之丞に一任されるほどに上達した。
 ある日、帯刀朱念と称する使い手が、兵庫助に手合わせ求めてやって来た。もちろん、相手になったのは三之丞だった。三之丞は手を縮め、袖口に引きつけるように竹刀を持つと、自分からするすると仕掛け、「おいとほしや」と言いながら、物凄い早さで朱念の眉間を打った。朱念はまったく手が出せなかった。ちなみに「おいとほしや」という掛け声は、三之丞の口癖である。これを見た柳生兵庫助は、三之丞の妙技に「一生の出来事なり」(『昔咄』)と唸ったと伝えられる。

【出典】 日本実業出版(著:河合敦)
日本史の雑学事典

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 14625072
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:平常無敵流平法  鐘巻自斎  大坪流  足利義輝  

   


  1. ◆「高田三之丞」の関連ワード

  2. 平常無敵流平法

  3. 鐘巻自斎

  4. 大坪流

  5. 足利義輝


A D

日本史の雑学事典について
歴史上の人物の意外な素顔や、有名な事件の驚くべき真相などを掲載。 教科書ではあじわえない歴史の奥深いおもしろさ、たのしさが収録されています。
この言葉が収録されている辞典

 日本史の雑学事典


  • 【辞書・辞典名】日本史の雑学事典[link]
  • 【出版社】日本実業出版社
  • 【編集委員】河合敦
  • 【書籍版の価格】1,404
  • 【収録語数】136
  • 【発売日】2002年6月
  • 【ISBN】978-4534034137










関連辞典
日本史の雑学事典 日本史の雑学事典 日本史の雑学事典 日本史の雑学事典