見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 豆腐【とうふ】



9 僧侶が伝え、江戸時代には庶民の味になった豆腐…腐っていないのになぜ豆腐?
 豆腐は、もともと中国の食べ物で、紀元前2世紀頃、漢(前漢)の准南王劉安(漢の高祖・劉邦の孫)が創作したと16世紀の中国の書『本草綱目』に書かれている。
 これが日本に伝来するのは、奈良時代のことだとされ、遣唐使に随行した僧侶が持ち込み、寺院から、やがて貴族たちに食されるようになった。1183年、春日大社の神主・中臣祐重の日記に「唐符」とあるのが豆腐を意味しているのだろうとされ、この記述が初出らしい。
 豆腐は、水に浸して柔らかくした大豆を細かく砕いて、ニガリを加え固めたもので、納豆のように発酵させていないのだから、「豆が腐る」と書くのは変だと思うだろう。
 だが中国では、「腐」は腐敗や発酵を意味しない。固まるという意味なのである。つまり、「大豆をニガリで固めた食べ物」の意味なのだ。
 この豆腐が庶民の口に入るようになるのは、室町時代以降のこと。とくに水の良い京都で盛んに製造されるようになり、全国へ広がっていった。
 室町時代後期の『七十一番職人尽歌合』に豆腐売りが登場することからも、その普及ぶりがわかる。
 1782年、大坂の醒狂道人何必醇が『豆腐百珍』を編集する。これは、豆腐料理を230種類紹介したもので、当時ベストセラーとなり、翌年には『豆腐百珍続編』、さらに次の年にも『豆腐百珍余録』が出され、豆腐料理ブームとなった。ちなみに作者は当然ペンネームで、料理人ではなく、料理好きの文人ではないかと言われている。

【出典】 日本実業出版(著:河合敦)
日本史の雑学事典

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 14625110
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:納豆  お茶  味噌  醤油  

   


  1. ◆「豆腐」の関連ワード

  2. 納豆

  3. お茶

  4. 味噌

  5. 醤油


A D

日本史の雑学事典について
歴史上の人物の意外な素顔や、有名な事件の驚くべき真相などを掲載。 教科書ではあじわえない歴史の奥深いおもしろさ、たのしさが収録されています。
この言葉が収録されている辞典

 日本史の雑学事典


  • 【辞書・辞典名】日本史の雑学事典[link]
  • 【出版社】日本実業出版社
  • 【編集委員】河合敦
  • 【書籍版の価格】1,404
  • 【収録語数】136
  • 【発売日】2002年6月
  • 【ISBN】978-4534034137










関連辞典
日本史の雑学事典 日本史の雑学事典 日本史の雑学事典 日本史の雑学事典