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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
人生のターニングポイントにおける、「自己教育」のススメ
- 私は大学で教育に携わっていますが、「老い」を感じ始める頃こそ、一人ひとりが「自己教育力」を身につけることが大切だと考えています。
自己教育力とは、①自分で学習課題を見つけ、②到達目標を定め、③学習に取り組み、④学習成果を評価し、⑤その評価を次の学習に役立てる、といった能力のことです。
これができる人なら、ほうっておいても自分でどんどん学習できます。考えてもみてください。かつて身分が厳しく決まっていたような身分制のあった時代には、どんなに学習意欲に燃えていても、学習できる環境に生まれなければ、知識を得ることは難しかったはずです。
しかし今の世の中、学習しようと思えばいくらでも機会はあります。図書館に行けば無料で本が借りられるし、カルチャーセンターにはいい講座がたくさんある。テレビでもたくさんの情報が得られます。自己教育力のある人にとっては、天国のような世の中です。
義務教育では、自分の興味に関係なく、国語・算数・理科・社会、まんべんなく教科書に沿って勉強をしなければなりませんでした。しかし、義務教育をとうの昔に終えた今はもう違います。受け身で学習をする必要はないのですから、自分が面白いと思うこと、興味を持ったことを思う存分、学べばよいのです。
しかし逆に、自己教育力がなければ、いくらカルチャーセンターに通ってみても、ヒマつぶしにしかなりません。受け身でテレビを観ているだけでは、そのときそのときの楽しみは得られるでしょうが、達成感は得られません。
休日にウォーキングをすることひとつとってみても、ただ歩いているだけより、野草の名前を覚えて収集するとか、歴史を学んで、その歴史にちなんだ街並みを歩くとか、何かひとつテーマがあると俄然、楽しさが増します。自分なりにノートを作ったりすると、なお楽しい。形にして残すことは、わかりやすい達成感が得られる方法のひとつです。
人生、一時のヒマつぶしばかりで終わるのか、ひとつのテーマに収束させていくことができるのか。人生のターニングポイントにいる今が勝負の分かれ目です。
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授)) 「 60歳からの人生を愉しむ心理学 」 |
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60歳からの人生を愉しむ心理学について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
60歳からの人生を愉しむ心理学

- 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
- 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
- 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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