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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ライト兄弟【らいときょうだい】
- 人類史上、初めて空を飛んだのは? と聞かれると、「ライト兄弟!」と誰もが答えるだろうが、実際には二人で同時に乗っていたわけではなく、最初につくっていたのは、もちろん一人乗りの飛行機だった。最初に乗っていたは、弟のオービル・ライトであった。弟のほうが兄より冒険的な性格で、兄ウィルバーは弟に初飛行を譲ったといわれている。アメリカで自動車製造販売業をしていた兄弟が、空を飛ぶという夢をかけて動き出したのは一八九九年。幼少の頃から模型グライダーやゴム動力のライトプレーンを父と飛ばすのが大好きだった兄弟は、オットー・リリエンタールという人物のグライダーが成功したことと、彼の死のニュースを耳にして、これを次代の商品にしたいと興味を持ったという。その当時、三〇代の兄弟は、そこから飛行機づくりに情熱を燃やしていく。スミソニアン博物館、気象庁などへ飛行機づくりの情熱を手紙にして送り、博物館からはリリエンタールの論文を、気象庁からは「いつも強い風が吹いているが、やわらかい砂地で小高い丘のあるところ」を推薦してもらった(『大空への挑戦 プロペラ機編』鳥養鶴雄(グランプリ出版)による)。そして一九〇〇年の秋には、試作品の一号グライダーが完成し、気象庁から推薦された候補地のなかからキティホークを選び、飛行試験がはじまった。彼らは実験を重ね、改良を続け、一九〇二年には、最終形態となる三号グライダーが完成する。後はエンジンを積むだけだ。既存のエンジンメーカーでは、彼らの納得するものをつくり出すところはなかったため、機械技師テイラーの協力を得て、結局エンジンも自分たちで設計してつくり上げた。一九〇三年九月二五日に、ついにその機体がキティホークに運び込まれ、いよいよ一二月一七日、歴史的な瞬間、「ライト兄弟が空を飛んだ」時がやってきたのであった。
初めて空を飛んだのは、兄か弟か?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305