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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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飛行機②【東京雑学研究会編】
- 大きな鋼鉄の塊である飛行機が空中に浮かび、大勢の人間や荷物を運ぶ様子に、不思議と感動を覚える人は多いことだろう。
飛行機が浮き上がるのは、翼によって重力よりも大きな「揚力」(機体を持ち上げる力)を発生させているからである。つまり、翼の上の空気の流れは速度が速く、その分気圧が低くなり、下側から翼を押し上げる力が生じるのである。
このように圧力に差が生まれることがわかる簡単な実験がある。まず、水道の蛇口から水を流し、スプーンの柄を軽くつまんでぶら下げるように持つ。次にスプーンの皿の膨らんだ側を水の流れに近づけてみよう。水に接したとたん、スプーンはその流れに吸いつけられてしまう。つまり、スプーンの両側の気圧に差が生じ、気圧の低くなった側が流れに吸いつけられたのである。
あるいは、紙パック入りの飲み物をストローで飲んでいくと、次第に紙パックがへこんでくる。これは中の物や空気が抜けて圧力が小さくなったため、「静圧」が生じ、へこむのである。
圧力には「動圧」と「静圧」がある。例えば、風に手をかざしたとき、抵抗によって感じられる風の力は「動圧」である。
「静圧」は、手の表面の空気を取り除くか、少なくした場合に感じられる圧力。例えば、コップの中の空気を温めて皮膚に密着させたとき、中の空気が冷えるにつれて圧力が下がり、皮膚が盛り上がってコップに吸いつけられるのがわかる。
翼を羽ばたかせずとも飛べる飛行機の大きな主翼は、上側が膨らみ、下側が平らになっている。このため上側の気流は下側より速くなり、圧力が下側より小さくなって、「揚力」が生まれるのである。
だから、飛行機が大きなエンジンの力でスピードを上げながら、長い滑走路を走るのは、「揚力」を生じさせるためなのだ。速度が二倍になれば主翼の揚力は四倍になり、翼の面積が二倍になれば、揚力も二倍になる。
今度飛行機を目にするとき、科学の目を持って飛行機を見てみよう。
§飛行機はどうして飛ぶことができるのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473