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オナニー【東京雑学研究会編】
- 自慰行為の意味である「オナニー」は実は聖書の中のエピソードからきている。
ユダヤの祖と言われるアブラハムから数えて四代目、一族の長を継承したのがユダ(イエスを裏切ったイスカリオテのユダとは別人)。彼の息子の名前オナンが「オナニー」の語源になってしまったのだ。
『創世記』三八章によるとユダにはエル、オナン、シェラという名の三人の息子がいた。後継者になるはずだった長男のエルが神様の教えに背いたため早死にしてしまった。そこで、次男のオナンがエルの未亡人タマルと結婚することになった。
当時の法律では、タマルはあくまでも長男の妻だ。タマルが次男のオナンと結婚して男の子ができれば、その子が長男の子として家督を継いでしまう。どうしても後継者になりたかったオナンはタマルとの性交渉のとき、子どもができないような方法をとることにした。当然、当時は現在のような避妊用具はない。そこでオナンは性交渉時に手を使って膣外射精をすることにした。
このエピソードから、後世、自慰行為のことをオナニーと呼ぶようになったのだ。
しかしオナンは、「子を成すことを命じられながら、それを拒んで地に漏らした」罪により、結局は神様によって殺されてしまう。そのため膣外射精は、キリスト教文化圏の特にカトリックの国々で「オナンの罪」として長く禁止されることになった。
性交渉の中断によって、男性の精液が無駄にされることをタブーとする社会は、古代ユダヤのような父系性社会や男権の強い社会に多く見られる特徴だ。
ちなみにオナンが殺された後、ユダはタマルを実家に戻そうとしたが、このまま子どもを産めなくなってしまっては困ると考えたタマルは、旅に出た義父のユダに娼婦のふりをして近づき、その子を妊娠する。もちろん生まれた子どもがユダの子であることを証明する印章も手に入れておいて、みごと後継者の母という地位を得たのだ。
§オナニーの語源は、なんと聖書の登場人物だった!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473