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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ねがはくは花のしたにて春死なんそのきさらぎの望月の頃
- 【名言名句】
ねがはくは花のし
たにて春死なんそのきさらぎの望月の頃
【解説】
満月の光の中に白く浮かび上がる満開の桜。その下ではらはらと散る花びらに埋もれながら死を迎えたい。
二十三で出家したとはいえ、この歌は僧のものとは思えない。後鳥羽院に「不可説の(言葉ではいいようのない)上手なり」と評価された『古今和歌集』を代表する歌人、西行ならではの優美でかつ深遠な歌である。桜を愛する日本人ならではの感性ともいえる。しかも西行はこの歌のとおり、陰暦二月十六日に亡くなったという。まさに自分の美学を貫いた人生だったのだ。
【作者】西行
【生没年】1118~90
【職業】歌人
【出典】『山家集』
【参考】西行はこよなく桜を愛した。一説に、鳥羽上皇の中宮であった待賢門院璋子にひそかに恋し、二十三歳という若さでの出家もその苦悩ゆえであったといわれる。そうだったとすれば、西行にとっては桜は待賢門院の化身であったのだろう。ちなみに、西行は平清盛と同年の生まれ。平安末期から保元・平治の乱を経て鎌倉幕府成立へと移り変わる激動の時代を生きた。
【出典】![]() |
あすとろ出版(著:現代言語研究会) 「 名言名句の辞典 」 |
▼お隣キーワード:神よ、おのおのの者にその者固有の死を与えたまえおのおのの者が愛と、一つの意義とそして自分の悲しみ 生は寄なり、死は帰なり 充実した一日が幸せな眠りをもたらすように充実した一生は幸福な死をもたらす 露と落ち露と消えぬるいのちかな浪花のことは夢のまた夢
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名言名句の辞典について | ||
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名言名句の辞典

- 【辞書・辞典名】名言名句の辞典[link]
- 【出版社】あすとろ出版
- 【編集委員】現代言語研究会
- 【書籍版の価格】1,728
- 【収録語数】700
- 【発売日】2008年4月
- 【ISBN】978-4755508141