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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
麻薬犬【まやくけん】
- 嗅覚の優れたイヌが、その特性をいかして活躍している一つに、麻薬を嗅ぎ分けるというものがある。いわゆる麻薬犬だ。この麻薬犬、もともとイヌたちのなかでも、とくに嗅覚の優れたものが候補となり、その後、訓練を重ねてきたイヌのなかのエリートである。麻薬犬のなかでも優秀なイヌは、麻薬自体だけでなく、前に麻薬を入れていたバッグなどにまで反応するという。それにしても、なぜ麻薬にだけ敏感に反応するのだろうか。一説には、麻薬犬とは、麻薬の味を知っているイヌで、要は人間の患者と同じく、麻薬が欲しくてたまらないために、麻薬のわずかな匂いにも反応するといわれているが、この説はまったくのデタラメである。麻薬犬は、訓練を通して、麻薬の匂いを嗅ぎ分けると訓練士に遊んでもらえたえり、ご褒美をもらえたりするので、そうしてほしくて、敏感に麻薬に反応するのだ。まさにパブロフのイヌ状態なわけだ。といっても、ご褒美は麻薬でないことは前述の通りだ。では、素朴な疑問だが、麻薬を体内に注射するわけではないにしても、頻繁に麻薬の匂いを嗅いでいては、鼻から吸引するのと同じことで、そんなことを繰り返していたら、中毒になってしまうのではないだろうか。これも心配は無用である。麻薬犬が嗅ぐ麻薬は、すべてビニール袋に入った状態だから、いくらくんくんと何度も匂いを嗅いでも、それで鼻から麻薬が体内に吸引されることはない。したがって、麻薬犬が中毒になる確率は、ほぼ皆無といっていい。ちなみに、万が一にも中毒になった麻薬犬がいたとしたら、当然ながら嗅覚がにぶり、麻薬犬としては失格である。
麻薬犬が麻薬中毒になることはないのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305