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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
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・先負
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
九九【くく】
- 小学校二年生になると九九を習うが、当然、一の位から二の位、三の位と進んでいく。当たり前だと思っていたが、その昔、九九を覚えるときには、いちばん難しい「九×九=八一」のほうから覚えていたという。もともと、九九の発祥は、お隣の中国。『万葉集』などの文献から、奈良時代に中国の特権階級から伝わったという記載がある。なぜ難しいほうから覚えるかというと、一説によれば、特権階級のものとされていたため、一の位からでは簡単で広まりやすいため、九の位から数える習わしになったという。日本では、八世紀から九世紀にかけての平城京、平安京、藤原京、長岡京などの遺跡に、九九を落書きした木簡も発見されている。一〇世紀になると『口遊』という書物に、九の位からの覚え方で、「これを九九という」と書かれている。これは、漢文学者で歌人だった源為憲が当時七歳だった藤原為光の子、誠信(幼名は松雄)のためにつくったテキストで、これが現在の「九九」という言葉の語源である。テキストには有名な「九九の表」も記載されていた。ちなみに、チベットでも九九は九の位からの方式で覚えるという。日本では、「九九=八一、九八=七二、九七=六三……」と九の位から進んで覚えていたのは室町時代以前。一の位と九の位、どちらからでも覚える時代を経て、江戸時代初期には、一の位から進めるやり方がスタンダードになったといわれている。元祖の中国でも、いまの日本と同じように、一三世紀になると、「一一=一、一二=二、一三=三……」と一の位から進めるのが風習になった。やはり、簡単な数字からのほうが覚えるのが楽なのだろう。
室町時代以前は「九九、八一」から覚えはじめた!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305