-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
- キス【きす】
- 欧米では親愛の情をあらわす挨拶の一つであるキス。日本人にとっては、友人だからといってキスをするのは抵抗があるものだが、恋人同士なのにキスをしないという人はいないだろう。そういう意味では、シャイな日本人にとっても、キスは愛情表現の一つとして定着している。このキス、とてもロマンティックな行為に思えるが、そのルーツをたどると、少し奇妙である。そのはじまりは、相手の匂いを嗅ぎあうことだったのだ。少しリアルに想像すると、イヌやネコが互いにクンクンと相手の匂いを嗅ぎあっている、あの行為とそれほど違わないわけである。どうしてこうも動物は、匂いに対して執着するかというと、異性の魅力の大きな部分を匂いが占めているからという。心理学者のネッケによると、匂いを嗅ぐことが性感帯を刺激することにもなったという。だから人間同士の間でも、相手の匂いを嗅ぐことがはやったようだ。互いに鼻と鼻を合わせたり、相手の身体の匂いを嗅ぐことを嗅覚接吻という。昔ほどではないにしても、いまでも気づかぬうちに、相手の匂いに幻惑されている部分は、意外と多いのかもしれない。さて、日本人が、いつからキスをはじめたのかは定かではないが、江戸時代のオランダ人による日本研究書に、「日本にはキスの習慣がない」と書かれているから、江戸時代まではキスは定番の行為ではなかったようだ。ちなみに、キスを「接吻」と訳したのは、江戸時代のオランダ商館長ヘンドリック・ドゥーフ(オランダ語辞典『和蘭字彙』の編者)で、一方、キスを「口づけ」としたのは、詩集『海潮音』の訳者、上田敏だとされている。
ルーツはなんとお互いに嗅ぎあう行為だった!
【出典】 |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
A D |
雑学大全2について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2
- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305