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日本酒【東京雑学研究会編】
- 妊婦が名曲を聴いて胎児の情操教育を図るなどというのは、もう常識、いまや音楽を聴かせて野菜の生長を促したり、フルーツの糖度を増したりする時代、花も香り高く大輪になると、温室にピアノ曲が流れていたりする。
これを酒造りに生かせないかと考えたのが、福島県にある小原酒造の社長・小原公助氏だ。
米に麹と水を加えて発酵させもろみにしている三〇日ほどの間、クラシック、ジャズ、ロック、演歌などあらゆるジャンルの音楽を、スピーカーで仕込み室に流し、もろみの中の酵母の働き具合を観察したのだ。
そこでわかったのが、クラシック、ことにモーツァルトを聴かせたとき、酵母の働きがいちばん活発になるということだった。さらに発酵途中で弱い酵母菌が死ぬことでアミノ酸が増え、酒の味を悪くすることがあるのだが、その酵母菌の死滅率も下がることを発見した。
こうして完成したまろやかな味の酒は、国税庁が行った平成八年度(一九九六年)全国新酒鑑評会で金賞を受賞したほか、『特選街』が主催する全国日本酒コンテストで、第二六回大吟醸酒部門三位、第二七回グランプリを受賞するにいたったのである。
その大吟醸の銘柄は「蔵粋」といい、モーツァルトの交響曲四〇番と四一番を聴いて育ったもろみから造られたものである。
§モーツァルトを聴いた日本酒は逸品?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473