見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 武田信玄【東京雑学研究会編】


§トイレで香を焚いて策略を練っていた戦国武将



自分だけの空間で、ほっと一息。「誰にも邪魔されずに落ち着けるし、あの狭さがちょうどいいんだ」と、トイレでくつろぐ人は、案外多いものだ。
戦国武将の武田信玄も、トイレにこもるのが好きだった。とはいっても、彼のトイレは狭いどころか豪壮なものである。
広さはなんと六畳で、きっちりと畳が敷き詰められていた。しかも、用を足した後は、風呂の残り水を流すという、当時として珍しい水洗式だった。トイレにも、完全主義で謹厳な信玄の性格がうかがえる。
そればかりではない。信玄は、朝、昼、晩の三回も、トイレに置いた香炉で沈香を焚かせていた。香が絶えることがないように、二人の当番をつけておいたというから、単なる匂い消しの範疇を越え、香りを楽しんでいたと考えられる。
また、信玄はトイレの中で策略を練っていたと伝えられている。
あえて城を築かず、甲斐から信濃、飛騨、美濃までを領有した信玄は、稀代の策謀家として知られていた。
駿河の今川氏、相模の後北条氏と姻戚関係を結んで同盟しながら、時世を見ては同盟を解消して攻め滅ぼそうとする。そんな容赦のない策謀も、いい香りのするトイレの中で練られたのだろう。
芸術家や科学者は、トイレインスピレーションを得て、傑作をものにしたり、大発見のヒントをつかんだりするという。信玄も、そんな一人だったのかもしれない。
信玄は、若くして自分の父親を追放して当主となり、長じては息子を反逆罪のかどで刑死させている。肉親でさえ信用せず、生涯にわたって血で血を洗う戦いを繰り広げた孤独な戦国武将が、さらに孤独になれる場所が、トイレだった。
彼は、トイレにこもっていても、心からくつろぐことはなかったかもしれない。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 12670576
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:太宰治  たそがれ    タクシー  

   


  1. 雑学大全>ヒトの不思議>人物    >    武田信玄
  1. ◆「武田信玄」の関連ワード

  2. 太宰治

  3. たそがれ


  4. タクシー


A D

雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全


  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
App store


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全 雑学大全 雑学大全 雑学大全