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ウイスキーの発祥地【東京雑学研究会編】
- 本場ものをスコッチというくらいだから、ウイスキーの発祥はイギリスのスコットランドだと考えている人は多い。
実際に、スコットランド生まれのセント・パトリックという教会僧が、五世紀頃、伝道のためにアイルランドへ行ったとき、そこで造ったという伝説がある。しかし、パトリックが生まれたのはスコットランドでも、はじめて造ったのがアイルランドなら、ウイスキー発祥の地はアイルランドということになる。だからウイスキーの元祖はアイルランドだというのが、アイルランド側の主張となった。
これに対して、どこで造ろうと造ったのはスコットランド人に違いないのだから、ウイスキーの本家は自分たちだというのが、本家を名乗るスコットランドの主張。
このスコッチ対アイリッシュのウイスキー発祥争いは、裁判にまで発展した。
ウイスキーの語源とされている「ウスケボー」の名が、一一七一年のイングランド王ヘンリー二世のアイルランド遠征の際の記録に、「アイルランド人は、ウスケボーと呼ぶ強い酒を飲んでいる」として出ているところから、自分たちが元祖だとアイルランド人は重ねて主張した。
結局のところ裁判では決着がつかなかったので、そのしこりが、スコッチはwhisky、アイリッシュはwhiskeyと綴りを違ったものにすることに残っているようだ。
どちらが発祥の地であるにしろ、麦芽を原料としてピートを使っていぶし、薫香を持たせたモルトウイスキーのスコッチ、発芽していない大麦を麦芽で糖化、発酵させて造り、ピートを使わないアイリッシュ、この味わいの差のどちらを好むかというだけのことだ。
スコッチとアイリッシュのほかにも、アメリカン、カナディアンと原料や製造法によるウイスキーのタイプがあるが、カナディアンはスコッチ綴り、アメリカンはアイリッシュ綴りを使っている。観光地土産の饅頭などによく見られる本家と元祖の争いを彷彿とさせるが、スコッチファンの多い日本でのウイスキーの綴りは、もちろんスコッチ流が使われている。
§ウイスキーの発祥を巡って裁判が開かれた!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
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雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473