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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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幅広国道【はばひろこくどう】
- 日本の道路は欧米先進国に比べると狭い。慢性的な渋滞も、車の多さもさることながら、道路幅の狭さ、道路整備の遅れが最大の原因だとは、よく指摘されていることである。道路の総延長一一六・二万kmのうち、自動車交通不能区間が一七・二万km(全体の一四・八%)もある。また、車のすれ違いができないような道路(車道幅三・五m未満)が約四二・七万km、全体の三六・七%を占めているのだ。ましてや中央分離帯の設置された道路は一万四八四三km(九・二%)と、全体の距離からみればないのも等しい状態といえる。車道の幅が一九・五m以上ある道路は、高速道路を含めてもわずか三一五六km(〇・二七%)という希少価値なのである。
一方では、馬鹿に広い道路があることも事実だ。広い道路でよく知られているのは、一章でも触れた名古屋市の一〇〇m道路だろう。市街地の中心部を貫いているのだから、誰もがその広さに驚かされる。札幌市にも一〇〇m幅の大通公園があるし、広島の平和大通も道路幅の広いことで有名だ。しかし、これらの道路はいずれも国道ではない。
では道路幅が一〇〇mもあるような広い国道は一体どこにあるのだろうか。
それは、日本の首都東京にある。千葉市と横須賀市を結ぶ国道三五七号の、品川区八潮と大田区東海の間の湾岸道路が、道路幅一〇〇mの日本一広い国道なのである。三五七号の道路上には首都高速湾岸線が走っているので、広いという実感が湧かないかもしれない。その次に広い国道は、大阪市と亀岡市(京都府)を結ぶ国道四二三号の、大阪市淀川区内にある部分で、道路幅は九五m。三位は和光市(埼玉県)と市川市(千葉県)を結ぶ国道二九八号の、松戸市内を通る区間で、道路幅は七一・五mある。
幅が一〇〇mもある日本一の幅広国道
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:浅井 建爾) 「 道と路がわかる事典 」 |
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道と路がわかる事典

- 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】浅井 建爾
- 【書籍版の価格】1,620
- 【収録語数】255
- 【発売日】2001年11月
- 【ISBN】978-4534033154