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高規格幹線道路【こうきかくかんせんどうろ】
- わが国には、全長一万四〇〇〇kmの高規格幹線道路網の建設計画がある。では、高規格幹線道路とは何なのか。高速道路とはどう違うのか。高速道路が「高速で走行できる道路」であることは誰にでもわかることだが、高速で走行できる道路であれば、それだけで高速道路に認定されるわけではない。法律的にも構造的にも、一定の基準を満たしていなければ、高速道路とはいえないのである。
高速道路の基準は、その正式名称が「高速自動車国道」であるように、その道路がまず国道であることだ。さらに自動車専用道路であること、走行車両の出入口はインターチェンジだけによること、中央分離帯で往復交通が分離されていること、立体交差であること、サービスエリアおよびパーキングエリアを備えていること、などの諸条件をクリアする必要がある。都市高速道路は、ここでいう高速道路には該当しない。
昭和四一年に「国土開発幹線自動車道建設法」が成立した当時、日本の高速道路網は、三二路線七六〇〇kmの計画であった。しかし、その後の交通状況の変化で、この計画では不充分だとして、昭和六二年に修正変更された。それが、全長一万四〇〇〇kmから成る高規格幹線道路網である。
高規格幹線道路とは、自動車が高速かつ、安全に走行できるような構造になっている道路をいい、高速道路がその中心的な存在であることはいうまでもない。さらに、一般国道の自動車専用道路、および本州四国連絡道路を加えたものが、いわゆる高規格幹線道路網と呼ばれるものである。
高速道路は四三路線一万一五二〇km(うち六四五五kmが供用中=平成一一年現在)、一般国道の自動車専用道路が二三〇〇km、本州四国連絡道路一八〇km、合計一万四〇〇〇kmの高速交通網を建設するという壮大な計画なのである。
この高規格幹線道路網が完成した暁には、全国のどんな小さな町や村からでも、一時間程度で高規格幹線道路の出入口にたどり着けるようになる。自動車交通には画期的なことである。地域格差をなくし、産業の発展に貢献することが期待されている。日本の経済活動にとって、大きな武器になることは間違いないのである。
高速道路と高規格幹線道路どう違う?
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:浅井 建爾) 「 道と路がわかる事典 」 |
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道と路がわかる事典

- 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
- 【出版社】日本実業出版社
- 【編集委員】浅井 建爾
- 【書籍版の価格】1,620
- 【収録語数】255
- 【発売日】2001年11月
- 【ISBN】978-4534033154