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 道路舗装率【どうろほそうりつ】


東京都の道路舗装率が六〇%未満って本当?



全国で道路の舗装率が最も高いのは大阪府で、道路全体の七二・六%が舗装されている。二位は東京都(五九・四%)、三位は神奈川県(五五・四%)である。最も舗装率が低いのは茨城県で、わずか一一・九%が舗装されているにすぎない。このほかにも舗装率が二〇%未満の県が一二もある(岩手、秋田、福島、群馬、埼玉、長野、岐阜、三重、島根、岡山、福岡、鹿児島)。
そんな馬鹿な!! と、この数値を信じない人が多いに違いない。周りを見回しても、舗装されていない道路なんて見当たらない。九九%以上が舗装されているというのが実感ではないだろうか。
日本の道路も、ひと昔前に比べると随分よくなった。凸凹道もほとんど見かけない。砂埃が街から消え、長靴が一般家庭から姿を消してもう何年経つだろうか。しかし、このデータは平成一一年現在の極めて新しいものなのだ。実はこのパーセンテージは、簡易舗装を除いた舗装率なのである。裏を返せば、日本の道路はいかに簡易舗装が多いかということにもなる。
そもそも舗装とは、車や人が通行しやすいように地面の表面を平たく加工したものである。道路を路面の状態から大別すれば、舗装と非舗装とがあり、舗装は本舗装と簡易舗装に大別できる。東京都の舗装率五九・四%は、本舗装の数値だったのだ。
また本舗装には、アスファルト舗装とコンクリート舗装があり、耐用年数は二〇年前後を目安に建設されている。簡易舗装の耐用年数は約五年。交通量の多い道路は当然本舗装が施されるが、生活道路、すなわち末端の道路は簡易舗装が多い。
本舗装の耐用年数が二〇年というのはあくまでも目安であって、高速走行で、しかも交通量の激しい東名・名神高速道路は七~八年、北国の道路はチェーンスパイクタイヤを装着して走行するため痛みが早く、三~四年で修繕しなければならないという。また、アスファルト舗装よりコンクリート舗装の方が強度に勝れているが、現在はアスファルト道路が主流になっている。アスファルト舗装には、コンクリート舗装のような継目が必要でないため、快適な走行ができる。アスファルトには、変形しながらでも荷重に耐えうるだけの強度があるからだ。
舗装道路には、快適走行という車にとっては非常に大きな利点があるが、雨が降ると路面がスリップしやすいという欠点もある。また、濡れた路面は、ヘッドライトの光が反射して運転の障害になっている。これらの問題は、事故を誘発する原因にもなっているため、現在はその障害を除くべく舗装の研究が推し進められている。

【出典】 日本実業出版社(著:浅井 建爾)
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  • 【辞書・辞典名】道と路がわかる事典[link]
  • 【出版社】日本実業出版社
  • 【編集委員】浅井 建爾
  • 【書籍版の価格】1,620
  • 【収録語数】255
  • 【発売日】2001年11月
  • 【ISBN】978-4534033154










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