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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
我れは営利の為に筆をとるか。さらば何故にかくまでにおもひをこらす。得る所は文字の数四百をもて三..
- 【名言名句】
我れは営利の為に
筆をとるか。さらば何故にかくまでにおもひをこらす。得る所は文字の数四百をもて三十銭にあたいせんのみ。家は貧苦せまりにせまりて口に魚肉をくらわず、身に新衣をつけず、老たる母あり妹あり、一日一夜やすらかなる暇なけれど、こころのほかに文をうることのなげかはしさ。いたづらに、かみくだく、筆のさやの哀れ、うしやよの中
【解説】
一葉の貧窮した生活を率直に述べた言葉である。現実は、このとおりであった。父や兄の死で一家を継いだことから創作活動と家庭の経済生活との板ばさみにあり、さらに、半井桃水との恋愛の破綻などに悩みに悩んだ末の文章であろう。
しかし、数え年二十五歳という若さで世を去るまで、さまざまな人生を経験したことが、数々の名作を生む土台となった。
【作者】樋口一葉
【生没年】1872~96
【職業】作家
【出典】『よもぎふにっ記』
【出典】![]() |
あすとろ出版(著:現代言語研究会) 「 名言名句の辞典 」 |
▼お隣キーワード:うまい言葉の一言は、悪い本の一冊に勝る ひとつの正しい言葉が書かれるためにはこれの十倍の生活がなくてはと僕は思っている 小説家は読者の暇な時間を利用して時間を無駄にしたと思わせないようにするのが商売 言葉は思想の娘ではない。母親である
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名言名句の辞典について | ||
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名言名句の辞典

- 【辞書・辞典名】名言名句の辞典[link]
- 【出版社】あすとろ出版
- 【編集委員】現代言語研究会
- 【書籍版の価格】1,728
- 【収録語数】700
- 【発売日】2008年4月
- 【ISBN】978-4755508141