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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
アリガトウヨオレハ ウレシカッタヨソバニイテ テヲニギッテクレヨコレイジョウ ジヲカケナイカラワ
- 【名言名句】
アリガトウヨオ
レハ ウレシカッタヨソバニイテ テヲニギッテクレヨコレイジョウ ジヲカケナイカラワカレルヨ
【解説】
辻永は、かくしゃくとして八十歳まで絵筆を握って活動していたが、脳血栓で入院。退院後、再び制作活動に励むが、再び病に倒れ九十歳で永眠した。
記憶力がすばらしく、その秘訣をたずねた医師の日野原重明に「私の記憶力が、もしすぐれているとすれば、それは頭がよいからでなく、私は日本人のだれよりも努力して覚えようとしたからだ」と語ったということだ。
死の十分前に、「字を書きたい」ことを不自由な体で表現したので、筆を握らせると、紙の上に「アリガトウヨ」の文字が書き出されたという。死ぬと悟ったときの感謝の言葉であり、別れの挨拶であった。
われら凡人、願わくば末期の自己表現が「アリガトウ」に収れんされるような人生を全うしたいものである。
【作者】辻 永
【生没年】1884~1974
【職業】画家
【参考】日野原重明著『死をどう生きたか』より。
【出典】![]() |
あすとろ出版(著:現代言語研究会) 「 名言名句の辞典 」 |
▼お隣キーワード:露と落ち露と消えぬるいのちかな浪花のことは夢のまた夢 充実した一日が幸せな眠りをもたらすように充実した一生は幸福な死をもたらす 出でて去なば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな 十分に生きたから何も後悔することはない
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名言名句の辞典について | ||
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名言名句の辞典

- 【辞書・辞典名】名言名句の辞典[link]
- 【出版社】あすとろ出版
- 【編集委員】現代言語研究会
- 【書籍版の価格】1,728
- 【収録語数】700
- 【発売日】2008年4月
- 【ISBN】978-4755508141