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 円【えん】


本来は「EN」なのに、なぜ「YEN」になるのか?



日本のお金の単位は「円(EN)」のはずなのだが、お札をよく見てみると「YEN」と印刷されている。この表記だと、私たちには「イェン」と読めてしまう。実際に、買い物のときにレジで「○○イェンになります」などというわけもないのに、どうしてなのだろうか。造幣局によれば、現在の日本円がつくられたのは江戸時代で、当時日本人が「えん」という読みを「EN」ではなく「YEN」と発音したので、そう表記されているという。実際に当時の江戸っ子が「一いぇん」と発音していた録音テープがあるわけではないが、日本語の発音に明るい青山学院大学の安田尚道教授によれば、当時の日本人の発音に関して、アメリカのヘボンという人物が幕末に『和英語林集成』という和英辞典をつくっており、このなかで「え」が「YE」で表記されている。こういった書籍などから、当時の外国人にとっては日本人の発音がいまの「えん」よりも「いぇん」に近く聞こえたのではないかと推測できる。では、いつまで「いぇん」だったのか。前述のヘボンが編纂した『和英語林集成』では、初版が一八六八(明治元)年、第二版が一八七二(明治五)年、第三版が一八八六(明治一九)年。第二版までは、「え」が「YE」で、たとえば枝が「YEDA」、前が「MAYE」となっているのが、第三版になると、枝が「EDA」、前が「MAE」に変わっている。円に関しては、第二版が「YEN、エン、圓、……」になっているのが、第三版では「EN or YEN、エン、圓、……」に変わっている。つまり、明治初期には多くの日本人がまだ「いぇん」と発音していたので、外国人がそれを聞き取って、はじめに「YEN」と表記したものが、外国人にとっての外来語として定着してしまったといえるのだろう。そのため日本人の発音が「えん」になっても、もとの「YEN」のままで表記されているというわけだ。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全2

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雑学大全2について
浜の真砂は尽きるとも,世に雑学の種は尽きまじ。新たな1000項目で帰ってきた,知的好奇心をそそる雑学の集大成第2弾。
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全2


  • 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487801305










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