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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
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・19日
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ヒトゲノム計画【ひとげのむけいかく】
- 二〇〇三(平成一五)年四月、理化学研究所から当時の小泉純一郎総理大臣にCD?ROM二四枚が贈られた。そのなかに収められていたのは、ヒトゲノムのすべての解読結果である。ゲノムをわかりやすく説明すると「細胞内の遺伝情報の総体」ということになる。人間の場合はこれをヒトゲノムと呼び、そこには三万を超える遺伝子が存在することがわかっている。ヒトゲノムの解読作業は「ヒトゲノム計画」として、一九九一(平成三)年から日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国の六カ国二四機関共同で進められてきた。ヒトゲノムはDNAの塩基配列で約三一億塩基対あるが、そのうち遺伝子などの情報を含む約二九億個の塩基対が解読作業の対象となった。これにより、約二九億個の塩基対は九九・九九パーセント以上の精度で解読され、確定されたタンパク質をコードする遺伝子が約二・二万個探し出された。そのなかにはマウスやラットにはない遺伝子が含まれているという。また、ほかの動物にはあるのに、人間ではその機能が失われているという遺伝子も見つかったという。一つの遺伝子が持つ塩基対数は平均で二〇〇〇個とされる。つまり、遺伝子として把握された塩基対は約六万四〇〇〇個、全塩基対のわずか二パーセント強という数字だ。残り九八パーセントの塩基対については、どういう働きがあるのかまだわかっていない。「ヒトゲノム計画」は一応は終結したとはいえ、まだまだゲノムには未知の部分が多いことも事実で、ゲノム解読はこれから本格化していくに違いない。ところで、世界中の研究者が必死で解読した遺伝子情報はいったい誰のものなのか? 「ある男性のゲノム」としか発表されていないため詳細はわからないが、自分の遺伝子を丸裸にされる気分というのはどういうものなのだろう。
ヒトゲノム解読のために、誰の遺伝子を使った?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305