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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
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・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ハンバーグ【はんばーぐ】
- 子どもに大人にも大人気の「ハンバーグ」。英語では「ハンバーグステーキ」と呼び、一八八四年頃にアメリカに出現した肉料理だが、はじまりはミンチ状の牛肉に調味料を加え、ステーキの形をまねて焼いた料理だった。その語源は、ドイツ北部の港町「ハンブルク」。もともとはモンゴル系の騎馬民族タタールが食べていた生肉の料理タルタルステーキが、ドイツのハンブルクでは焼いて食べる風習に代わり、それが定着したという。では、ドイツのハンブルクに行くと、ハンバーグステーキ屋ばかりなのかと思いきや、市内でハンバーグを中心にしているレストランは観光客向きばかりといえる。では、なぜハンバーグステーキという名前がついたのかというと、一八八〇年代、二五〇人ものヨーロッパ人が新天地を求め、大西洋を渡った時代にさかのぼる。そのなかのハンブルク出身のドイツ人移民の集団と一緒にアメリカに入った料理だったので、ハンブルクからきた人たちに敬意を払って、ハンバーグステーキと呼んだというのである。だが実際には、はじまりのときにはあり合わせの肉を集めて叩いてやわらかくして焼いたというものだったから、庶民の食べ物というイメージがあったようだ。結局のところ、食費も安く、おいしく食べやすい料理なので、庶民に広まっていったのだが、ハンブルクの人たちはこの安物肉のステーキをハンブルクステーキと呼ばれるのには、多少なりとも抵抗があったかもしれない。そして何より、実際のハンブルクではなくアメリカにその料理が渡ったことで、ハンバーグはアメリカで進化、大衆化し、一方のドイツではあまりハンバーグづくりは盛んにはならなかったのである。
語源となったドイツのハンブルクに、ハンバーグステーキはない!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305