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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
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月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
シンガポール②【しんがぽーる】
- マレー半島の南端の島々からなるシンガポールは、中継貿易と工業で栄えた国である。さて、この国名シンガポールは、サンスクリット語で「獅子の町」という意味になる。「Singha」が「獅子(ライオン)」で、「Pura」が「町」である。なるほど、シンガポールのシンボルといえば、「マーライオン」。頭がライオンで胴体が魚という像だ。そこで「獅子の町」だから「ライオン」、海に近いから「魚」をシンボルとしたのかと納得するのだが、実はシンガポールにライオンが生息した形跡は一切ない。にもかかわらず、なぜ名前に堂々と「ライオン」の名を冠しているかについては諸説ある。一二世紀にこの島を支配することになったスマトラ王家の者が、土地の繁栄を祈るために、百獣の王であるライオンの強さにちなんで名をつけたというもの、また、スマトラ王家の王子が、この島でライオンに遭遇したために「ライオンの町」と名をつけたというものもある。しかし、前述した通り、シンガポールにはライオンはいない。王子が遭遇したライオンは、頭が黒くて体が赤く、胸が白かったと伝えられているので、いわゆるライオンとは別の生き物だったのではないかといわれている。最後の説は、最近では有力視されてはいるが、その内容は不可解なものだ。一一世紀初頭に、シンガポールに侵攻した東インドの王が名づけたというものだ。語源がサンスクリット語であることから、有力視はされているが、ではなぜ王はライオンがいないにもかかわらず「ライオンの町」と命名したかということには言及していない。結局のところ、シンガポールがサンスクリット語を語源とすること以外は謎のままなのである。
「ライオンの町」という意味なのに、ライオンが一匹もいない理由は?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305