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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
しんかい【しんかい】
- 「しんかい六五〇〇」は、有人潜水調査船としては世界で最も深い六五〇〇メートルを潜航する能力がある潜水調査船である。一九八九(平成元)年に着水して以来、「よこすか」を支援母船として、二〇〇七(平成一九)年には通算一〇〇〇回の調査潜航を達成した。日本近海に限らず、太平洋、大西洋、インド洋などの海域で、海底の地形や地質、深海に生息する生物、地球の活動などの調査を目的とした潜航をおこなっている。これまでも、海底のプレートの裂け目や沈み込みを発見したり、またマントル中のプルーム運動など地球内部の動きを調べたり、さらには多様で独自性に富んだ生物群や化学合成生態系の存在を明らかにして、生物の進化を解明する研究の手助けとなるなど大きな成果をあげてきた。また、今後人類が直面する食料問題などに向けて、深海生物資源の持続的な利用や、多様な生理機能を有する深海生物の研究のうえでも、大きな貢献が期待されている。ところで、この「しんかい六五〇〇」にはトイレがない。また、深海の温度は冷蔵庫よりも低いのに暖房もないのである。これは、海底に深く潜れば潜るほど水圧が大きくかかってくるため、人が乗る部分(耐圧殻)をできるだけ小さくする必要があるためである。水深六五〇〇メートルでは水圧が約六八〇気圧に達するが、これは親指に大人一〇人を乗せたのと同じぐらいという計算になるのだ。そこで「しんかい六五〇〇」の耐圧殻は直径が二メートルに抑えられているのである。ここに研究者一名とパイロット二名が乗り込み、それに観測に必要な機械類も積まれることになる(ちなみに全体の長さは九・五メートル、幅は二・七メートル、高さは三・二メートル)。とてもトイレをつくるスペースはないわけである。だが心配はいらない。緊急時には特別なバッグが使えることになっている。
海底六五〇〇メートルで活動する調査船には、トイレがない!
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305