-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
シンガポール①【しんがぽーる】
- 大阪の人はせっかちなので東京の人に比べて歩くスピードが速いなどといわれたりするが、では、世界的に見て歩くスピードが速いのは、いったいどこの国の人なのだろうか。イギリスはハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン教授が二〇〇七年に発表したところによると、最も速かったのはシンガポール、コペンハーゲン、マドリードの三都市だ。なんとなく速そうなイメージがある都市は、実際はそうでもなく、ニューヨークは八位、ロンドンは一二位、東京は一六位だったという。ワイズマン教授は、各都市の成人住民三五人に六〇フィート(約一八メートル)の距離を歩いてもらい、平均所要時間を調査した。アメリカのカリフォルニア大学の教授が一〇年前に調べた結果と比較してみると、シンガポールは約三〇パーセント、中国の広州は約二〇パーセントも速くなっていたことがわかったという。シンガポールはマレー半島の南端、ほぼ赤道直下に位置する共和国で、合計六〇以上の島からなる島国だ。主島シンガポール島でも東西四二キロ、南北二三キロしかない。そんなにせかせか歩いたらすぐに島の反対側にたどりついてしまうのではと心配になるが、近年、めざましい経済発展を遂げていることと無関係ではないだろう。もともと工業に力をいれていたシンガポールの産業は、周辺諸国で工業化が進むと、情報産業や金融センターとしての機能を強めるようになった。情報ビジネスでは、一分一秒を惜しむ熾し烈れつな争いが繰り広げられ、少しでも早く有利な情報を手に入れた者が莫大な富を手にする可能性もある。ビジネスチャンスを逃すまいと、シンガポールの人々は忙しく歩き回っているというわけだ。ちなみにワイズマン教授の調査によると、最もゆっくりだったのは、アフリカ南東部の内陸国マラウイ南部の都市ブランタイアと、中東にあるバーレーンの首都マナーマだったそうだ。マラウイのほうはゆったりとしたアフリカ時間を、バーレーンのほうは原油資源によって世界でも一、二を争う裕福な国だから、その悠々自適さを想像させられる。
世界で一番速く歩く国民は?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
A D |
雑学大全2について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305