-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
アリ②【東京雑学研究会編】
- 古くから、働きアリは働き者の代名詞とされてきた。
イソップの『アリとキリギリス』は子どもでも知っているし、ローマの博物学者プリニウスは、『博物誌』に「月の見えない夜を除いて、昼夜を分かたず餌運びにはげみ、人間以外で、唯一仲間の死骸を土に埋める生物」と記している。
ギリシア神話では、アリは妖精が姿を変えたもので、巣を壊してはいけないとされている。また、アイギナ島の住民が疫病で全滅したとき、ゼウスは、その島の王を哀んで、アリをその島の住民にしてやった。これも、アリという生物が、好意をもって見られていたことの表れだろう。
だが、働きアリとて、休む間もなく働いてばかりいるわけではない。
オーストラリアに棲むニクアリは、晴天の日の夕方には巣穴から出てきて、働いているときとは違った行動を見せる。入り口付近や芝生で、意味もなさそうに触覚を振ったり、仲間同士でじゃれあったり、くつろいでいる様子だという。
日本の黒アリも、ニクアリほどではないが、よく似た行動をとるというから、庭先にアリの巣があったら、観察してみるといいだろう。
ボルネオのジャングルにいるトゲアリは、早朝、大シダなどの葉の上で、じっとしているという。一匹だけのこともあれば、数十匹が固まっていることもあるそうだ。
ニクアリが、一日の仕事を終えて一服しているとしたら、こちらは仕事に備えて英気を養っているところだろうか。
現在、これらの行動の本当の理由は、はっきりとは解明されていないが、何らかの休息行動であろうと考えられている。
いくら働き者でも、適度な休みをとらなくては、働き続けるのが嫌になってしまう。私たちも、アリたちを見習って、堂々と休みをとりたいものだ。
§働きアリは、仕事のあとに一服いれている!?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全 」 |
A D |
雑学大全について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全

- 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487799473