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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
心の中にある絵をしばらくの間逆さまに懸けてみるのは常にいいことだ
- 【名言名句】
心の中にある絵を
しばらくの間逆さまに懸けてみるのは常にいいことだ
【解説】
一枚の絵を常に同じ角度で見ていることは、固定観念につながる。固定観念にとらわれると思考がこう着状態におちいって、物事を柔軟にとらえたり、新しい発想を試みたりするはたらきが鈍ってしまう。
そこで、絵を逆さまにかけて見てみようというのだ。見慣れていたはずの絵が、全く違う姿を現す。おそらくそれは新鮮な驚きであり、新しい発見だろう。新しい美。新しい価値。それまで正しいと信じて疑わなかったことへの疑問をもつことになるかもしれない。別の真実が見えてくるかもしれない。
そういう感覚を体験することは大切である。それは思考力や感覚を鍛え、視野を広げてくれるだろう。あたりまえだ、と思っていることこそ、ひっくり返して見てみよう。
【作者】ヘルマン・ヘッセ
【生没年】1877~1962
【職業】ドイツの作家
【出典】『ウィルヘルム・シェーファーの一主題の変奏曲』
【参考】ヘッセは周囲の期待にしだいに押しつぶされていく少年を描いた自伝的小説『車輪の下』で知られている。この小説の主人公のハンスは押しつぶされたあげくに自殺してしまうのだが、ヘッセ自身は母親のおかげで立ち直ることができたという。ヘッセの母は息子の心の中にある絵をそっと逆にかけてみたのかもしれない。
【出典】![]() |
あすとろ出版(著:現代言語研究会) 「 名言名句の辞典 」 |
▼お隣キーワード:正しく見るためには二度見よ美しく見るためには一度しか見るな 同じように危険な行き過ぎが二つある理性を直ちに否定することと理性の他は何も認めないことと 自由と我儘との界は他人の妨げをなすとなさざるとの間にあり 義務心を持っていない自由は本当の自由ではない
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名言名句の辞典について | ||
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名言名句の辞典

- 【辞書・辞典名】名言名句の辞典[link]
- 【出版社】あすとろ出版
- 【編集委員】現代言語研究会
- 【書籍版の価格】1,728
- 【収録語数】700
- 【発売日】2008年4月
- 【ISBN】978-4755508141