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死を怖れもせず死にあこがれもせずに自分は人生の下り坂を下ってゆく
- 【名言名句】
死を怖れもせず
死にあこがれもせずに自分は人生の下り坂を下ってゆく
【解説】
一九一一(明治四十四)年、鴎外の死の十年前に「三田文学」に掲載された言葉である。
若いときは死という謎を解きたいと痛切に感じていたが、その感じがしだいに痛切でなくなってきた。解けずに横たわっている謎が見えないのではない。見えている謎を解くべきものだと思わないのでもない。その謎を解こうとしてあせらなくなったのである、ということも述べている。
死は生きているかぎり謎である。謎は謎として無理に解こうとすることもない。死と争わず、素直に迎え入れればよいではないか、という心境である。
【作者】森 鴎外
【生没年】1862~1922
【職業】作家
【出典】『妄想』
【参考】森鴎外は代々津和野(島根県)藩主の御典医を務める家の跡取りとして生まれ、明治維新後、軍医となった。それだけに、鴎外には死という謎への探究心が強かったのだろう。
【出典】![]() |
あすとろ出版(著:現代言語研究会) 「 名言名句の辞典 」 |
▼お隣キーワード:望むのが私の生きがいだった--だが今はその望みもすてたもう何も望まないすなわち死も望まない この世が生きて甲斐ない所だと心底から絶望することもまたすばらしい死の準備である つひに行く道とはかねて聞しかど昨日今日とは思はざりしを 聖人、死に安んず賢人、死を分とす常人、死を畏る
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名言名句の辞典について | ||
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名言名句の辞典

- 【辞書・辞典名】名言名句の辞典[link]
- 【出版社】あすとろ出版
- 【編集委員】現代言語研究会
- 【書籍版の価格】1,728
- 【収録語数】700
- 【発売日】2008年4月
- 【ISBN】978-4755508141