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 人生のターニングポイントにおける、「自己教育」のススメ



私は大学で教育に携わっていますが、「老い」を感じ始める頃こそ、一人ひとりが「自己教育力」を身につけることが大切だと考えています。
自己教育力とは、①自分で学習課題を見つけ、②到達目標を定め、③学習に取り組み、④学習成果を評価し、⑤その評価を次の学習に役立てる、といった能力のことです。
これができる人なら、ほうっておいても自分でどんどん学習できます。考えてもみてください。かつて身分が厳しく決まっていたような身分制のあった時代には、どんなに学習意欲に燃えていても、学習できる環境に生まれなければ、知識を得ることは難しかったはずです。
しかし今の世の中、学習しようと思えばいくらでも機会はあります。図書館に行けば無料で本が借りられるし、カルチャーセンターにはいい講座がたくさんある。テレビでもたくさんの情報が得られます。自己教育力のある人にとっては、天国のような世の中です。
義務教育では、自分の興味に関係なく、国語・算数・理科・社会、まんべんなく教科書に沿って勉強をしなければなりませんでした。しかし、義務教育をとうの昔に終えた今はもう違います。受け身で学習をする必要はないのですから、自分が面白いと思うこと、興味を持ったことを思う存分、学べばよいのです。
しかし逆に、自己教育力がなければ、いくらカルチャーセンターに通ってみても、ヒマつぶしにしかなりません。受け身でテレビを観ているだけでは、そのときそのときの楽しみは得られるでしょうが、達成感は得られません。
休日にウォーキングをすることひとつとってみても、ただ歩いているだけより、野草の名前を覚えて収集するとか、歴史を学んで、その歴史にちなんだ街並みを歩くとか、何かひとつテーマがあると俄然、楽しさが増します。自分なりにノートを作ったりすると、なお楽しい。形にして残すことは、わかりやすい達成感が得られる方法のひとつです。
人生、一時のヒマつぶしばかりで終わるのか、ひとつのテーマに収束させていくことができるのか。人生のターニングポイントにいる今が勝負の分かれ目です。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第2章 「老い」へ向かう軽やかな>    >    人生のターニングポイントにおける、「自己教育」のススメ

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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