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 「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる



こんな実験があります。子どもを積み木でしばらく遊ばせておき、そこに車のおもちゃを出す。すると、今まで楽しく積み木で遊んでいた子どもが、積み木を放り出して車のおもちゃで遊び始めます。
これは車のおもちゃが子どもにとって「新奇性」があるからです。自分にとって意外性があるもの、これまで見たことのない新しいものに興味、関心をひきつけられる。人間には多かれ少なかれ、こういう傾向があります。
人間関係でも新奇性がないと飽きてきます。同じような会話ばかり繰り返していると会話が続きません。他人の自慢話がつまらないのは、だいたい同じ話の繰り返しだから、という理由もあるでしょう。老人の話がどうも敬遠されるのも、昔話の繰り返しになるからです。
最初は「へえ! それで?」と興味を持って聞いていても、「その話、もう何度も聞いたよ」となってくる。
会話において話題を変えられるということは、新奇性を高めることです。相手の知らない情報を伝えられる、意外な趣味を持っている、いつ会っても何か新しい話題がある。こういう人は魅力的です。
「あの人に会うと、いつも面白い話が聞ける」という人はみんなの人気者、お茶の間タイムのひっぱりだこです。
もちろん、ひとつのことを極めていくことも大切ですし、人間的な魅力になります。けれども、深いこだわりはラフな会話には必要ありません。趣味などへのこだわりは、目的を一(いつ)にするご同好の士とゆっくり話せばいいのです。
詳しくは第5章で触れますが、ご近所づき合い、インフォーマル(個人的)な人づき合いをスムーズにするソフトな社交術の基本は「雑談」です。雑談には幅広い知識と教養と新奇性が求められます。相手が食いついてこなかったら「なぜこんな面白い話題に興味を示さないのだ!」などとこだわらず、さっさと他の話題へ移るのがコツ。浅く、広く、軽く、新しく。
年をとって考えの狭い頑固者になるのは、ごく普通。年をとって軽やかな人こそ魅力的です。

【出典】 日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授))
60歳からの人生を愉しむ心理学

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  1. 60歳からの人生を愉しむ心理学>第3章 人生の後半戦を愉しめる人>    >    「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる

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60歳からの人生を愉しむ心理学について
多くの人が60歳からの「人生の後半戦」「定年後」に対して、ネガティブなイメージを抱きがちです。本書では「老い」に無理に抵抗することなく、「豊かに」「軽やかに」「上手に」愉しみながら年を重ねていくコツを心理学的なアプローチを中心に紹介します。
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 60歳からの人生を愉しむ心理学


  • 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
  • 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
  • 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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