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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪) 
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり) 
 わが家のすき焼きは関東風- 肉といえば牛肉、牛肉といえば大正生まれの私の思い出には、まずすき焼き。わが家に限らず、戦前、一般家庭のいちばんのご馳走といえばすき焼きでした。すき焼きには関東風、関西風と二通りあって、わが家は関東風。鉄鍋を十分に熱くしてから牛脂の白い塊を鍋底にこすりつけ、脂肪がにじみ出たところで肉を一切れずつ並べ入れ、割下を加えて煮立て、まず肉から食べます。続いて肉のほか、焼き豆腐、しらたき、ねぎなどの具を加えて煮ては、溶き卵をつけて食べます。
一方、関西風は割下は使わず、肉を焼きつけたら砂糖としょうゆを加えながら煮て、汁が煮詰まってきたら野菜や水と酒を加えます。私がはじめて出会ったのは京都で、肉が見えなくなるほどの砂糖を振りかけるのでびっくりしました。すき焼きの語源は、獣肉を口にすることが禁じられていた江戸時代、鹿や猪などを薬食といって鉄製の農具「鋤」を使って戸外で焼いて食べたからと聞くと、関西風のほうが原点かなと思います。
料理屋でも家でも、すき焼きの場合の鍋奉行はたいていが家長で、私も父の味、夫の味とそれぞれの思い出があります。具は春菊、白菜、玉ねぎなど地方によって違うのも話題になって座を盛り上げます。 
						【出典】 								 | 
														
														東京書籍(著:岸 朝子/選) 「 東京五つ星の肉料理 」  | 
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| 東京五つ星の肉料理について | ||
						
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| この言葉が収録されている辞典 | 
東京五つ星の肉料理
							- 【辞書・辞典名】東京五つ星の肉料理[link]
 - 【出版社】東京書籍
 - 【編集委員】岸 朝子/選
 - 【書籍版の価格】1,728
 - 【収録語数】
 - 【発売日】2007-12-01
 - 【ISBN】978-4-487-80183-1
 
	


										