見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 濡衣【東京雑学研究会編】


§「いわれなき罪」の語源は?



「濡衣」は無実の罪を着せられること。例えば、偶然、犯罪現場にいあわせたため犯人に間違えられてしまったときなど「濡衣を着せられた」と表現する。
どうして冤罪が「濡衣」なのか? 古くから歌学書に書かれているのは次のような逸話だ。
昔、継娘をいじめていた継母が継娘の寝床に漁師の濡れた衣服をおいておき、ふしだらな継娘のところに通っている男がいる、と父親に告げ口した。継娘は怒った父親に殺されてしまう。このことから身に覚えのない罪を着せられることを「濡衣」というようになった、というのだ。
しかし、「濡衣」はもともとは文字どおり「濡れた衣類」にすぎなかったのが、徐々に意味が変わっていったという説もある。
『万葉集』巻九には「あぶり干す人もあれやも濡衣を家にはやらな旅のしるしに」と歌われている。「旅の途中では濡れた着物を干してくれる人もいない。だからそのまま、旅のしるしに家に送ってやろう」と、当時の旅行の苦しみと望郷を詠んだ歌だ。この歌では「濡衣」は「濡れた衣類」の意味で使われている。
ところが、奈良時代から平安時代になると「濡衣」の意味が少しずつ変化してくる。
『古今集』巻八には「かきくらしことはふらなむ春の雨に濡衣きせて君をとどめむ」と詠まれている。「しとしとと降る春雨がもっと降り続いてくれたら『こんなに雨の降る中をお帰りにならなくていいでしょう? だからもうちょっと、ここにいらしてくださいな』と、春雨のせいにして、通ってくる男性を引き止めたいものだ」と春雨に「罪を着せる」といったニュアンスを漂わせている。
いずれにしても、いくつかの説があって、どれが本当なのかは今も絞りきれていない。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 12670741
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:ネオンサイン  ネクタイ①  ヌード  妊娠②  

   


  1. 雑学大全>生活>服装    >    濡衣
  1. ◆「濡衣」の関連ワード

  2. ネオンサイン

  3. ネクタイ①

  4. ヌード

  5. 妊娠②


A D

雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全


  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
App store


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全 雑学大全 雑学大全 雑学大全