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 土星【東京雑学研究会編】


§土星の輪はときどき消えることがある!?



土星は、とてもユニークで神秘的な感じがする星である。その理由は、もちろん周囲にある輪。天体望遠鏡や写真で見るその姿は、ほかの星に比べて最も美しくもある。
しかし、その土星の輪が、ときどき消えてしまうということを知っているだろうか。
土星の輪を最初に発見したのはガリレオ・ガリレイで、一六〇九年のこと。ただ、そのときにガリレオが使ったのが、口径がたった二・五センチしかない自作の望遠鏡だったために土星の姿がはっきり見えず、ガリレオは土星には耳があると錯覚したのである。
その後、ガリレオは一六一六年にも望遠鏡で土星を観測したが、なんとそのときは、かつてあったはずの耳が消えているではないか! びっくりしたガリレオは自分の観測に自信を失ってしまったと言われている。
結局、ガリレオが最初に観測してから五〇年ほども後の一六五六年になって、土星にあるのは耳ではなく輪だということがはっきりするのだが、なぜガリレオが二度目に観測したときには耳(輪)がなかったのだろうか。
これは、実は輪が消えたのではなく、単に見えなかっただけなのだ。その理由は、ガリレオの望遠鏡の分解能が低かったからではなく、土星の輪が地球からみてちょうど真横の位置になっていたからである。
土星の輪が氷でできていることは、一九七〇年代に探査衛星ボイジャー一号、二号によって確認された。その氷の輪は、大きく分けて七つの部分に分かれているのだが、その厚さは、平均して一五〇メートル程度。いちばん厚い場所でも五〇〇メートルを超えない。
一五〇メートルというとかなり分厚いようにも感じるし、天体写真でみればかなりボリュームがあるようにも思えるが、土星の大きさからすれば極めて薄く、真横からみればその姿は全く確認できないのだ。
つまり、ガリレオが二度目に観測したときは、土星の輪が地球から真横の角度だったために、あるはずの輪が見えなかったというわけである。この現象は一五年周期で訪れ、そのときは大望遠鏡でも輪は見えにくくなる。
実際は消えていないけれど、まるで消えたかのように見える土星の輪。珍しい姿だけに、ぜひ観測してみたいものである。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  1. 雑学大全>自然>宇宙    >    土星

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雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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