見出し語 全文検索 [ランダム検索]

  • 今日のこよみ
    ・2019年(平成31年/)
    ・12月(師走/December)
    ・19日
    ・木(Thursday)
    ・二十四節気
    ┣「大雪」から12日
    ┗「冬至」まで3日
    先負
    ・十支:(かのえ)
    ・十二支:(とら)
    月齢:22
    月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
気づいた点・不具合・要望など、何でもひとことくださいませ



※返信が必要な場合は問い合わせフォームへお願いします 送信

 高村光太郎【東京雑学研究会編】


§智恵子の馬になって遊んでやった高村光太郎



高村光太郎は、十和田湖畔に立つ『乙女の像』などで知られる、日本を代表する彫刻家であるが、同時に詩人でもあった。
詩集『智恵子抄』は、妻智恵子との愛をうたい、多くの人に親しまれ、感銘を与えてきた。『乙女の像』には、智恵子の面影が残されているといわれている。
智恵子は、雑誌『青鞜』の表紙絵を書くなど、画家としても活躍していた女性だった。『青鞜』は、女性の人権確立や自由恋愛を主張する雑誌で、智恵子も、それまでの女性を縛っていた因習からは、自由になりたいと望んでいた。ところが、そんな智恵子が精神の病に冒されるようになる。それでも光太郎は献身的な看病をして、智恵子を愛し続けた。
その熱愛ぶりを示す、こんなエピソードも残されている。
光太郎は、馬になって智恵子を背中に乗せる、「お馬ごっこ」をして遊んでやった。しかも、夏の夜などは光太郎と智恵子の二人とも、裸という姿である。智恵子が、「お馬どうどう、ほら行けどうどう」と言うと、光太郎は板敷きアトリエの床を四つんばいになったままで、ぐるぐる回ってやったという。
病のために幼い子どもに還った智恵子を、少しでも喜ばせるためだったのだろう。
しかし、やがて智恵子の病状は悪化し、病から癒えることなく、ついに死に至る。
智恵子の没後に書かれた『智恵子の半生』という回想記に、光太郎は「私はこの世で智恵子にめぐりあったため、彼女の純愛によって清浄にされ、以前の頽廃生活から救い出され」と記している。
智恵子の没後、時代は太平洋戦争へと傾いてゆくが、このとき、光太郎は戦争を讃える詩を作ってしまう。
その詩が、青年らへ強い影響を与えたことを深く悔やんだ光太郎は、自己を罰するかのように岩手県の山小屋に七年間こもり、孤独な生活を送る。このときの過酷な暮らしが、以前からあった肺結核を悪化させ、光太郎の命を縮めたのではないかと考えられている。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

JLogosエディター

JLogos編集部

JLogos編集部です。…>>続き

キュレーターページ(外部)

まとめ一覧

プロフィールを見る

プロフィールを閉じる


  • 12670572
    0
    しおり
  •      
  •      



▼お隣キーワード:たくあん  タクシー  タカビー  高杉晋作  

   


  1. 雑学大全>ヒトの不思議>人物    >    高村光太郎
  1. ◆「高村光太郎」の関連ワード

  2. たくあん

  3. タクシー

  4. タカビー

  5. 高杉晋作


A D

雑学大全について
“働きバチは1日6時間しか働かない”,“下手な医者をなぜ「ヤブ」と呼ぶのか?”,“『浦島太郎』のカメはオスかメスか?”……のような知的好奇心そそる雑学の集大成。なんと全1000項目!!
この言葉が収録されている辞典

 雑学大全


  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










この書籍の関連アプリ

 アプリ


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
App store


雑学大全

雑学大全

  • 定価:480
  • 「働きバチは1日6時間しか働かない」...>>続く
Google Play

関連辞典
雑学大全 雑学大全 雑学大全 雑学大全