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 人工衛星【東京雑学研究会編】


§人工衛星が宇宙で環境問題を引き起こしている?



一九五八(昭和三三)年に世界ではじめての人工衛星スプートニク一号が打ち上げられてから、人工衛星、気象衛星、軍事衛星などが五〇〇〇個以上も打ち上げられている。
人工衛星打ち上げて数年後には太陽電池の寿命が尽きたり、故障したりして、使用できなくなり、しばらく地球のまわりを回り続けた後、大気の抵抗によって次第に高度を下げ、大気圏に突入して摩擦熱で溶けて消えてしまう。
しかし、大きな衛星は大気圏で溶け切らず、地上に落下してしまう可能性がある。
こういった危険を回避するため高い軌道に打ち上げたり、高度三〇〇キロメートル以上の軌道に移動させたりする措置も取られているが、安全性は一〇〇%ではない。
また、使用済みの人工衛星宇宙空間に多数残されていると、新しく人工衛星スペースシャトル打ち上げるときに衝突の危険性を考えなくてはいけなくなる。
巨大な残骸の軌道予測はできるので、発射時に打ち上げ時刻を変更するなどの回避措置を取ることも可能だが、あまりに数が多くなると、それも難しくなってくる。
こういった、運用を停止した人工衛星など、宇宙空間で制御不能になって、そのまま軌道を回り続けている人工物体を「スペースデブリ」と呼んでいる(「デブリ」と略されることもある)。
デブリ」は元来「破片」を意味する言葉。地球のまわりは使い終わった人工衛星だけではなく、ロケットや衛星の破片、塗料、宇宙飛行士落とした手袋など、いろいろな人工物体が漂っている。アメリカのある機関によると、一九九八(平成一〇)年末現在、九〇〇〇個近い数のスペースデブリが観測されたという。
一九九六(平成八)年に回収された日本の宇宙実験室(SFU)には五〇〇個近い衝突跡が残っていた。同年、フランスの小型衛星シリーズスペースデブリと衝突して本体の一部が欠落するという事故も発生している。
スペースデブリとの衝突事故は、その速度が秒速数キロメートルと高速なため、非常に危険だ。スペースデブリは宇宙の環境汚染ととらえられ、運用が終了した衛星をすみやかに処理する、部品類を捨てない、使い残した燃料による爆発を防ぐ、といった対策が取られている。宇宙空間でも地球上と同じように、処理能力以上のゴミを出さないのが最良の解決策である。

【出典】 東京書籍(著:東京雑学研究会)
雑学大全

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  • 【辞書・辞典名】雑学大全[link]
  • 【出版社】東京書籍
  • 【編集委員】東京雑学研究会
  • 【書籍版の価格】2,160
  • 【収録語数】1,000
  • 【発売日】2004年8月
  • 【ISBN】978-4487799473










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