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 タンクレストイレ


トイレは「化粧」が語源らしいが、その言葉にふさわしく、日々清潔に美しく進化している。タンクレストイレはその代表だ。



幼稚園や小学校には和式トイレが使えない子がいるという。

日本でもそれだけ、洋式トイレが普及しているのだ。

日本で最初に普及した洋式トイレは、汚物を1回流すのに20リットルを要したという。

しかし、今では4リットルですむものもある。

格段の進歩だ。

最近は、タンクレストイレが人気だ。

タンクの場所が不要ですっきりし、トイレが広く使えると評判である。

これは以前からあったが、「低水圧の地域では使えない」「勢いよく流すので排水音がうるさい」といった声があった。

最近は、そうした問題を改善した製品が登場している。

汚物を流すしくみは、「洗い落とし方式」と「サイホン方式」の二つが代表的だ。

前者は水の勢いで汚物を流す方式で、後者はサイホンの原理を利用して吸い出す方式である。

この原理は、石油ストーブのタンクにポリタンクから石油を移す際に用いる原理だ。

ところで、いずれの方式でも便器にはトラップと呼ばれる仕切りが付いている。

サイホン方式では「サイホンの原理」を働かせるのに不可欠だが、洗い落とし方式でも必要だ。

便器に水をためた状態にしておくことで、排水管からの臭いの逆流を防ぐためだ。

タンクレストイレの話に戻ろう。

問題は、給水タンクなしにこのトラップを越えて、いかに汚物を流すかである。

現在、トイレメーカーはどのようにこの問題を解決しているのだろうか。

例えば、TOTO(トートー)は補助タンクを便器に内蔵することでこの問題を克服(こくふく)した。

水道に補助タンクの水を加勢させるのだ。

LIXIL(リクシル)が展開しているINAX(イナックス)では「エアドライブ式」を採用。

汚物を流す際にトラップの奥側の空気を減圧し、サイホンの原理を強化している。

パナソニック電工は「ターントラップ式」を採用。

汚物を流すときにトラップを反転させている。

こうすれば、堰(せき)がないぶん、水圧をあまり必要としない。

ただし、これらの方法は電力を使う。

停電時には利用できなくなることに注意したい。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2

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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2』の紹介



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著者
大好評を得た既刊『身のまわりのモノの技術』の待望の続編! 「日頃よく使っているモノ」あるいは「意識しなかったけど、じつは身近にあるモノ」などに活かされている“技術・しくみ"について、豊富な図版をまじえながらシンプルに解説する本。 モノの技術やしくみが少しでもわかると、そのモノへの愛着と興味が増し、何気なく手にしたり触れたりするモノが、より身近になります。 本書を通じて、「科学技術の結晶」たちのスゴ技を、とくと堪能してください!
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 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術vol.2」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
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