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 パワーステアリング


車の車庫入れが簡単なのは、パワーステアリングの助けがある からだ。この、縁の下の力持ちに焦点を当ててみよう。



自動車には走る、曲がる、止まるといった基本的機能があるが、「曲がる機能」を分担するのがステアリング装置(舵(かじ)取り装置)。

ハンドルの回転をタイヤの回転に変換する装置だ。

「てこの原理」を用い、歯車を組み合わせて手の力を車輪の方向転換に変えている。

しかし、いくら「てこの原理」を用いるとはいえ、何も補助が無いと腕力がいる。

特に停止中や低速時には力が必要で、車庫入れ時には一汗かいてしまう。

女性や高齢者のドライバーが増えた昨今、それではたいへん困りもの。

これを解決してくれる装置がパワーステアリングである。

パワーステアリングはハンドルを回す力をアシストする装置である。

現在ほとんどの自家用車に取りつけられていて、意識されることはほとんどない。

パワーステアリングには、油圧式と電動式の2種がある。

油圧式はエンジンの力をステアリングの補助力として利用する方法だ。

エンジンの力で油圧ポンプを作動させ、ハンドルを回転するときに、この油圧ポンプの助けを借りるのである。

アナログ的な制御なので、車を操縦するという感性が伝わるステアリングで、車好きにはファンが多い。

しかし、油圧式は近年あまり採用されていない。

常に油圧ポンプを回す必要があり、取りつけていないときに比べて燃費が3~5%悪くなるからだ。

現在の主流は電動式である。

電動式は、電気モーターの力をステアリングの補助力として利用する。

ハンドルを回す力の情報はトルクセンサーで検知され、制御装置に送られる。

制御装置は、その情報にしたがって適切な電圧をモーターにかける。

こうして、ハンドル軸じくにモーターから適度な力が補助され、快適なハンドリングが実現するのだ。

電動式の最大のメリットは、必要なときだけモーターを作動させるため、燃費が悪くならないこと。

また、油圧式よりも軽量コンパクトだ。

環境の面からみると、電動式に軍配が上がる。



【出典】 中経出版
雑学科学読本 身のまわりのモノの技術

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『雑学科学読本 身のまわりのモノの技術』の紹介



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身のまわりの「便利なモノ」にはすべて、「便利さの理由」があります。でも、私たちはそれをよく知らないまま、日々生活していることがほとんどではないでしょうか。本書は、家電からハイテク機器、身近な家庭用品まで、私たちが日頃よく使うモノに関する素朴な疑問を図解で解説。「モノ=科学技術の結晶」たる所以がこれでわかります!
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 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」


  • 【著者・監修】涌井良幸・涌井貞美[link]
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