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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
「新奇性」があると、年をとっても軽やかな人になる
- こんな実験があります。子どもを積み木でしばらく遊ばせておき、そこに車のおもちゃを出す。すると、今まで楽しく積み木で遊んでいた子どもが、積み木を放り出して車のおもちゃで遊び始めます。
これは車のおもちゃが子どもにとって「新奇性」があるからです。自分にとって意外性があるもの、これまで見たことのない新しいものに興味、関心をひきつけられる。人間には多かれ少なかれ、こういう傾向があります。
人間関係でも新奇性がないと飽きてきます。同じような会話ばかり繰り返していると会話が続きません。他人の自慢話がつまらないのは、だいたい同じ話の繰り返しだから、という理由もあるでしょう。老人の話がどうも敬遠されるのも、昔話の繰り返しになるからです。
最初は「へえ! それで?」と興味を持って聞いていても、「その話、もう何度も聞いたよ」となってくる。
会話において話題を変えられるということは、新奇性を高めることです。相手の知らない情報を伝えられる、意外な趣味を持っている、いつ会っても何か新しい話題がある。こういう人は魅力的です。
「あの人に会うと、いつも面白い話が聞ける」という人はみんなの人気者、お茶の間タイムのひっぱりだこです。
もちろん、ひとつのことを極めていくことも大切ですし、人間的な魅力になります。けれども、深いこだわりはラフな会話には必要ありません。趣味などへのこだわりは、目的を一(いつ)にするご同好の士とゆっくり話せばいいのです。
詳しくは第5章で触れますが、ご近所づき合い、インフォーマル(個人的)な人づき合いをスムーズにするソフトな社交術の基本は「雑談」です。雑談には幅広い知識と教養と新奇性が求められます。相手が食いついてこなかったら「なぜこんな面白い話題に興味を示さないのだ!」などとこだわらず、さっさと他の話題へ移るのがコツ。浅く、広く、軽く、新しく。
年をとって考えの狭い頑固者になるのは、ごく普通。年をとって軽やかな人こそ魅力的です。
【出典】![]() |
日本実業出版社(著:渋谷昌三(目白大学教授)) 「 60歳からの人生を愉しむ心理学 」 |
A D |
60歳からの人生を愉しむ心理学について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
60歳からの人生を愉しむ心理学

- 【辞書・辞典名】60歳からの人生を愉しむ心理学[link]
- 【出版社】渋谷昌三(目白大学教授
- 【編集委員】渋谷昌三(目白大学教授)
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