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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
▼「氷見ブリ」のおいしい理由
- ブリ主産地の氷見では稲光が走り、あられが降りそそぎ、寒風が吹きすさび、海が大荒れになる晩秋の天候を「ブリ起こし」と呼ぶ。この頃になるとブリが大量に富山湾に押し寄せるからだ。この氷見に水揚げされるブリは、特別に「氷見ブリ」と呼称されるほど美味とされる。その理由はいくつか考えられる。第一に富山湾に流れ込む対馬暖流が、豊富なプランクトンを運んでくることである。そのプランクトンを求めて小魚が多く集まり、その豊富な小魚をエサにするブリは栄養が行きわたっておいしくなる。第二に富山湾に回遊してくる頃のブリは産卵時期だから、脂がのっていることもあるだろう。第三に氷見では定置網漁でブリを漁獲すること。この漁法では魚を生きたまま漁獲できるから、鮮度のよいブリを市場に届けることができる。氷見の漁師が船にたくさんの氷を積んでいくなど、漁獲したあとのブリの扱い方がうまいことも「氷見ブリ」のおいしさと無関係ではないはずだ。
氷見でブリ料理を食べると、ここの人のこの魚への思い入れを知ることになる。刺身や塩焼き、あら炊きはいうに及ばず、卵の煮つけ、皮なます、胃袋の味噌漬け焼き、胃袋の塩焼き、肝臓の甘辛煮など傑作料理ばかり。その真髄は、頭もハラワタもむだなく食べ尽くすことにある。
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京書籍) 「 旬のうまい魚を知る本 」 |
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旬のうまい魚を知る本について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
旬のうまい魚を知る本

- 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京書籍
- 【書籍版の価格】1,836
- 【収録語数】650
- 【発売日】2002年8月
- 【ISBN】978-4487797776