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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
▼古くから縁起物として利用されてきた
- イセエビの語源は、かの貝原益軒先生が著書『大和本草』に「此海老、伊勢より多く来る故、伊勢蝦と号す」と書いている通りである。もっとも江戸中期当時は伊勢で漁獲されたものを伊勢海老、鎌倉でとれたものを鎌倉海老と呼んでいたようである。
このイセエビ、わが国では古くから縁起物として利用されてきた。はやくも平安時代には祝儀や酒宴の飾りものである「蓬莱飾り」に使われていた。蓬莱とは古代中国の神仙思想の中で説かれる仙境の一つ。山東半島のはるか東方の海中にあり、不老不死の仙人が住むと伝えられた。そんな仙境に似せた飾りには、いかにも厳かな様子のイセエビがよく似合ったということだろう。
武士が政権の中心であった鎌倉時代になると、イセエビの形が甲冑に身をかためた姿を思わせるためか、盛んに儀式や祝儀に用いられた。時代が下った今日、披露宴の卓にイセエビ料理が登場するのは、古武士たれと男をふるいたたせる意味を持っているのだろうか。
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京書籍) 「 旬のうまい魚を知る本 」 |
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旬のうまい魚を知る本について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
旬のうまい魚を知る本

- 【辞書・辞典名】旬のうまい魚を知る本[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京書籍
- 【書籍版の価格】1,836
- 【収録語数】650
- 【発売日】2002年8月
- 【ISBN】978-4487797776