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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
煩悩【ぼんのう】
- 大晦日の除夜の鐘は一〇八回鳴る。これは、私たち人間の煩悩の数といわれ、その罪業を消すために打ち鳴らすのだといわれている。なぜ、煩悩の数は一〇八なのであろう。確かに誰にでも煩悩の一〇個や二〇個くらいはあるだろうが、一〇八というのはずい分欲張ったものだと思えなくもない。調べてみるといくつかの説がある。まず一つは、仏教の概念では、煩悩とは人間の心を「一年中」乱し迷いを起こさせるものだからという説。一年は一二カ月あり、二四の節気と七二の候に分かれている。その合計が一二+二四+七二=一〇八になるというわけだ。もう一つの説は、煩悩は人間の感覚をつかさどっている六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)から出てくるからいうもの。六根は「好」「悪」「平」の三種に分かれ、そのそれぞれが「浄(清い)」と「染(汚れ)」という二種に分かれる。さらに、それぞれには「過去」「現在」「未来」があることから、六×三×二×三で一〇八になるというのだ。どの説が正しいという見解はないのだが、いずれにしても、煩悩が一〇八つあるのは、きちんとした理由があるのだ。ちなみに数珠もこの煩悩を断ち切るためのものなので、本来は一〇八つあるものが基本である。そのほか、煩悩のなかでも解脱に悪い影響を起こすものとされる三毒を消すためには、一八、二七、五四の数がよいとされるようだ。三毒とは、貪欲、瞋恚、愚痴の三つ。つきない欲望、怒り、おろかなことをそれぞれあらわす。
煩悩は、なぜ一〇八なのか?
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305