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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ハンカチ【はんかち】
- 私たちにとって一一月三日といえば「文化の日」。ここ最近、連休をつくるために祝日の定義の仕方が変わったりしているので、日付をいわれてすぐに何の日かわかるものは少なくなってしまった。だが、この一一月三日「文化の日」は変わらないので、日付を聞けば何の日かは誰でもすぐに答えられるだろう。さて、一一月三日は日本では「文化の日」だけれど、フランス国王ルイ一六世の妃、マリー・アントワネットが由来の「ハンカチの日」でもあることをご存知だろうか。「ハンカチの日」は、「マリー・アントワネットの誕生日にいちばん近い祝祭日」とされている。マリー・アントワネットの誕生日が一一月二日だから、日本の場合は一一月三日が毎年必ず「ハンカチの日」になるというわけだ。近くに祝日がない国では、いちばん近い日曜日ということになり、毎年日付が変わる場合もあるかもしれない。マリー・アントワネットといえば、オーストリア帝国の女帝マリア・テレジアの娘で、フランスのブルボン王家に政略結婚で嫁がされて王妃となり、フランス革命で命を落とすというドラマチックな人生を送ったことで知られる。様々な映画や小説で取り上げられているが、そこでは、わがままで浪費家、国民からは厳しく批判された、と描かれることが多い。そんなマリー・アントワネットの誕生日が、なぜハンカチの日になっているかを調べてみると、そのわがままぶりが顔を出してくる。マリー・アントワネットの時代のハンカチは、丸、三角、楕円えんに細長いものがあったりと、サイズや形はバラバラだった。それをマリー・アントワネットが「フランス国内のハンカチはすべて四角に統一したい」とルイ一六世に進言し、その通りに、国内のハンカチはすべて正方形にするべしという法令が発令されてしまったのである。この法令に違反したからといってどんな罰則があったのかまではわかっていないが、この法令がちゃんと守られたため、ハンカチは四角というのが定番になったのだ。定番になったということは、人々がハンカチが四角に統一されたことに合理的な面を感じたのかもしれない。それはともかく、フランスで四角が当たり前となったハンカチは、ヨーロッパなどに次第に広まって、現在に至るというわけだ。確かに日本でも、ハンカチは四角い。マリー・アントワネットは、ある意味「ハンカチの母」なのである。
ハンカチが四角い理由
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305