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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
鳩ぽっぽ【はとぽっぽ】
- 鳩を見て「ぽっぽっぽ……」と、思わず鳴き声を真似してしまうのは、童謡「鳩ぽっぽ」に由来している。童謡「鳩ぽっぽ」の作曲は滝廉太郎であるが、作詞者はいったい誰か。この童謡の作詞をしたのは、東くめという女学校の先生である。くめは、一〇歳で故郷の和歌山県新宮市を離れ、東京音楽学校に進み、そこで同郷の東基吉と結婚する。幼児教育に強い関心を持っていた基吉は、くめに「子どもでもわかりやすく、楽しく歌える歌ができないか」と相談したそうだ。その当時、唱歌も童謡も、歌詞はすべて文語体であったため、子どもには難しく、なじみにくいものばかりだったからである。「鳩ぽっぽ」の歌詞のなかに、「鳩ぽっぽ 鳩ぽっぽ ぽっぽぽっぽと飛んで来い お寺の屋根から下りて来い……」というフレーズがある。くめは、浅草観音の境内で子どもと鳩がたわむれる様子を心に思い浮かべながら、口語体を使って楽しく歌える歌詞をつくり上げたのだ。それが「鳩ぽっぽ」であり、口語体を用いた童謡の第一号である。こうして、子どもにもよくわかる言葉を使って作詞された「鳩ぽっぽ」は、その後、多くの日本人に長く愛され続けたのである。なお、作曲をした滝廉太郎は、くめの音楽学校時代の後輩だった。ちなみに、「ぽっぽっぽ 鳩ぽっぽ 豆がほしいか そらやるぞ……」のほうは、タイトルは「鳩」である。作詞者、作曲者ともに不明である。
童謡「鳩ぽっぽ」のモデルは、浅草観音の鳩
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305