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今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
ハト【はと】
- 鳥が苦手だというわけではないのに、「ハトだけは嫌い」という人がよくいるのだが、その理由を聞くと、歩くときに無表情で首を前後に振っているのが気持ち悪いのだそうだ。ニワトリも同じように首が動くが、確かによく見てみると非常に不自然で不気味な感じがする。なぜ、あんなふうに首が動いてしまうのだろう。実は、ハトは首を前後に動かしているわけではなく、正しくは、「体を前に進める動作」と「首を前に突き出す動作」の繰り返しである。体を前に出すとき、首は元の位置に止まっているので、流れのなかで前後に首を振っているように見えてしまうのだ。なぜそんな動作をしているのかということでは諸説があり、景色が後ろに流れていくのに合わせて首を振っているという視覚的なものが原因であるという説、平衡感覚ををつかさどる内耳が関係しているという説、足を動かすと連動して動いてしまうという連動説などだ。鳥の生態などの研究が進められて、現在では、ハトの首振りは視覚的なものが原因で、首を止めているときは、物をよく見ていたり、頭を瞬時に移動させて目標のものを立体的に捕らえたりするためにおこなわれていると考えられているという。では、タイミングはどうなのかというと、東京大学の藤田祐樹氏によれば、ハトの歩行の画像を重心の動きを関連させてビデオ解析したところ、ハトの首振り一回は足の一歩に対応しており、後ろに残した片足を上げて重心が反対足に乗ると首を固定し、上げた足を前に踏み出して重心が移動するときにグーッと首を前に突き出すことがわかったという。一度、ハトになったつもりで試してみてはいかがだろう。
首を振り振り歩く理由
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
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雑学大全2について | ||
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この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305