-
今日のこよみ ・2019年(平成31年/猪)
・12月(師走/December)
・19日
・木(Thursday)
・二十四節気
┣「大雪」から12日
┗「冬至」まで3日
・先負
・十支:庚(かのえ)
・十二支:寅(とら)
月名(旧歴日):下弦の月/下つ弓張(しもつゆみはり)
二刀流【にとうりゅう】
- 二刀流といえば宮本武蔵が思い出される。彼が武術に長けていたのは周知の事実だが、素人の考えでは、二本使うのは「ずるいんじゃないの?」と思えなくもない。しかし、二刀流が邪道なのかといえば、実はそんなことはない。二刀流は、全日本剣道連盟でも正式に認められており、同連盟の主催する大会に二刀流で出場しても何の問題もないのである。ただし、連盟で認められた二刀流は、大刀のほかにもう一本小刀が持てるというもの。さすがに普通の竹刀を二本持ってよいということではない。「剣道試合審判規定」によると、竹刀は長さまで決められており、「大学生・一般」の部の場合、一刀では一二〇センチ以内、二刀の場合で、大刀は一一四センチ以内、小刀は六二センチ以内という基準がある。では、気になるところだが、実際に二刀流で大会に出場する人たちがどれくらいいるのだろうか。かなり前に少しはいたようだが、大会の本戦ともなると、ここ何年かは二刀流で出場した選手の記録はないらしい。だが、宮本武蔵の二刀流は根強い人気のある武術で、武蔵が創始した「二天一流」という古流の剣術にはじまって、いまでもその流れは受け継がれている。二刀流に取り組む剣士たちには「武蔵会」という会があったり、二刀流に関する本などもいろいろ出版されている。だが、まだまだ実際に二刀流で剣術の鍛錬をしている人を見る機会は少ないのが現状である。武蔵はいまでも人気が高いのに、なぜ二刀流があまり広まっていないのかというと、一九四三(昭和一八)年、当時の全日本学生剣道連盟がこの二刀流を一度は禁止したためである。そのため、学生などの若い支持者に継承する人がいなくなってしまい、いったんは廃れた流派になってしまったのだ。その後、一九五二(昭和二七)年に全日本剣道連盟が誕生したが、一九九一(平成三)年になって、ようやく大学生以上は二刀流も使うことができるというルールができた。そのおかげで一九九五(平成七)年には、関東女子学生大会と全日本学生剣道選手権大会には出場選手があったという。
二刀流は、反則ではない
【出典】![]() |
東京書籍(著:東京雑学研究会) 「 雑学大全2 」 |
A D |
雑学大全2について | ||
|
この言葉が収録されている辞典 |
雑学大全2

- 【辞書・辞典名】雑学大全2[link]
- 【出版社】東京書籍
- 【編集委員】東京雑学研究会
- 【書籍版の価格】2,160
- 【収録語数】1,000
- 【発売日】2004年8月
- 【ISBN】978-4487801305